広島市のホームページにサイバー攻撃か 一時的に接続しにくく

20日夕方から広島市のホームページが一時的に接続しにくい状態になりました。現在は復旧していますが、警察は外部からサイバー攻撃を受けた可能性があるとみて詳しく調べています。

20日午後4時45分ごろから、広島市のホームページが接続しにくい状態になりました。

市によりますと、ウェブサイトなどに大量のデータを送りつける「DDoS攻撃」の可能性があるということです。

ホームページはおよそ6時間後に復旧しましたが、再び攻撃を受ける可能性があることから、22日まで一部のページを遮断するということです。

警察は外部からのサイバー攻撃の可能性があるとして調べていますが、現在開かれているG7広島サミットへの影響は出ていないということです。

「DDoS攻撃」とは

「DDoS攻撃」とは企業や団体のウェブサイトやサーバーなどに大量のデータを一斉に送り続けることで大きな負荷をかけ、機能停止に追い込むサイバー攻撃の一つです。

ウェブサイトが接続しづらくなるなどの障害は出ますが、情報が漏えいすることはありません。

日本では、今月8日から9日にかけても法務省が運営する複数のホームページが断続的に閲覧できなくなり、「アノニマス」を名乗るハッカー集団の一つがSNS上でサイバー攻撃を仕掛けたと犯行声明を出したほか、去年2月には、攻撃者の情報は不明ですが広島県のサーバーが攻撃の標的となり、県や県内すべての市町村のホームページが、断続的に閲覧しにくくなる状態になりました。

また、去年9月にはロシア政府を支持するハッカー集団「キルネット」が日本政府の行政情報のポータルサイト「e-Gov」などに対して行った攻撃が、DDoS攻撃とされています。