G7サミット 「インド独立の父」ガンジーの胸像 広島市に設置

G7広島サミットに合わせてインド独立の父とされるマハトマ・ガンジーの胸像が広島市中区の河岸緑地に設置され、20日午前に除幕式が行われました。

除幕式は広島市中区大手町の東部河岸緑地で行われ、広島市の松井市長とインドのモディ首相をはじめ関係者およそ120人が出席しました。

式ではモディ首相が像の横にあるボタンを押すとマハトマ・ガンジーの胸像がお披露目されました。

胸像は、台座と合わせておよそ2.2メートルの高さがあり、インド側から寄贈の申し出があったということで、広島市はガンジーの非暴力の哲学が広島市の目指す平和文化の振興の考え方と一致するとして受け入れたということです。

ただ、インドは核保有国で、NPT=核拡散防止条約にも参加していないことから寄贈を受けるにあたって広島市はインド側に「核兵器のない世界の実現に向けて、被爆の実相に触れ、被爆者の声に耳を傾けた上で、核兵器のもたらすリスクが高まっている現状に歯止めをかけるためにも被爆地から決意を込めたメッセージを発信してもらいたい」と伝えたということです。

松井市長は除幕式のあと「長期的な視点でみんなが平和になるためにしっかり議論してもらえることを期待している」と話していました。

広島城は7色にライトアップ

また、広島城は、G7広島サミットの開催にあわせて19日夜から7色にライトアップされています。

ライトアップはサミットで訪れる人を歓迎するとともに地元の魅力を国内外に発信しようと広島市が企画したもので、期間中は広島城の天守閣を照らす光が一定の間隔で青や紫、オレンジなど7つの色の光に変わります。

ライトアップの初日となった19日夜は警察が周囲の警戒を続けるなか、光が色を変える様子を見つめる親子連れや天守閣をカメラに収める人の姿が見られました。

撮影に訪れた地元の女性は「いつもと違った雰囲気できれいですね」と話していました。

ライトアップの期間は3日間で、20日夜とサミットが閉幕する21日も、午後7時半から午後10時まで行われます。