
「フリーランスサミット」安心して働ける環境作りを議論
多様な働き方が広がる中、フリーランスの人たちが安心して働ける環境作りについて議論する、「フリーランスサミット」という催しが都内で開かれています。
企業や団体に所属せずに自由に契約を結んで働く「フリーランス」は、国の調査では460万人余りに上り、多様な働き方が広がる中で注目されていますが、一方的な契約内容の変更や報酬の支払いの遅れといったトラブルも指摘されています。
今回の催しは、フリーランスが安心して働ける環境作りを進めようと、労働団体の「連合」やフリーランスが多く働く業界団体などで作る実行委員会が初めて開きました。
初日の19日はパネルディスカッションが行われ、動画配信会社のディレクターは「海外ではフリーランスが多いコンテンツ産業の働き方などを、法律を作って整備した結果、才能ある人が業界に入って競争力が発揮され報酬もあがる好循環が生まれたケースもある。日本では法整備が始まったばかりで、今後が大事だ」と指摘しました。
また、フリーランスとして働く際の注意点に関するセミナーも開かれ、大学の専門家が、条件の確認が不十分なためにトラブルに至るケースが多いとして、業務内容や報酬、支払日などを書面で確認してほしいと呼びかけていました。
「フリーランスサミット」は22日まで行われ、弁護士による相談会やフリーランスどうしの交流会などが予定されています。