G7広島サミット ゼレンスキー大統領来日へ 対面で出席の意向

G7広島サミットは、ウクライナのゼレンスキー大統領が20日にも来日し、21日の討議に参加する見通しになりました。議長国の日本としては、ウクライナへの支援などを継続していく方針を伝え、G7との揺るぎない連帯を確認したい考えです。

19日開幕したG7広島サミットは、初日の討議の結果、
▼ロシアに対する制裁強化策として輸出制限の拡大を目指すことなどを明記したウクライナに関する声明と、
▼核保有国の透明性の向上などを求める核軍縮に関する声明をまとめたほか、
▼中国をめぐっては、台湾海峡の平和と安定の重要性と問題の平和的解決を促すことで一致しました。

岸田総理大臣は19日夜、記者団に対し「議長として世界経済、ウクライナ、インド太平洋、核軍縮・不拡散を含む外交安全保障などについて議論を主導し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くということにおいて、一致することができた」と述べました。

サミット2日目の20日は、G20の議長国のインドなど、招待8か国の首脳らも交えた拡大会合を開き、食料・エネルギー問題を含めた地球規模の課題などを議論する予定で、G7として「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国への関与を示し、連携強化につなげられるかが焦点です。

そして、今回の広島サミットには、ウクライナ側からゼレンスキー大統領が対面で出席する意向が示されました。

政府関係者によりますと、ゼレンスキー大統領は、20日にも来日し、21日に予定されているウクライナ情勢などの討議に参加するほか、岸田総理大臣との首脳会談や原爆資料館への訪問が検討されています。

議長国の日本としては、一連の日程を通じて、ロシアに対する制裁とウクライナ支援を継続していく方針を伝え、G7とウクライナの揺るぎない連帯を確認したい考えです。