勤務中にFX取引3000回余など 税務署職員を減給処分 東京国税局

勤務時間中にスマートフォンで、FX取引を3000回余り繰り返していたなどとして、東京国税局は19日、都内の税務署に勤める職員2人をいずれも減給の懲戒処分にしました。

減給の懲戒処分を受けたのは、いずれも都内の税務署に勤務する42歳と60歳の職員です。

東京国税局によりますと、42歳の職員は、去年9月までのおよそ9か月間、勤務時間中に税務署のトイレなどでスマートフォンを使って、合わせて3000回余りFX取引を繰り返したほか、60歳の職員は去年9月までのおよそ2年半にわたって、勤務時間中にスマートフォンで暗号資産や株の取引を、合わせて450回余り行うなどしていたということです。

FX取引を繰り返していた42歳の職員は国税局の調査に対し「取引の機会を逃さず利益を得たいと思った」などと話しているということです。

東京国税局は、国家公務員の信用を失墜する行為だなどとして、いずれも19日付けで42歳の職員を減給10分の2、3か月、60歳の職員を減給10分の1、3か月の懲戒処分にしました。

東京国税局は「本件を厳粛に受け止め、再発防止に努めるとともに職員のさらなる服務規律の順守を図っていく所存です」とコメントしています。