入管施設で死亡の女性への維新議員発言 法務委でも非難相次ぐ

入管施設でスリランカ人女性が亡くなった問題で、日本維新の会の梅村みずほ参議院議員が、「ハンガーストライキかもしれない」などと発言し、与野党から批判が出ている問題で梅村議員は、18日も、法務委員会で「詐病ではなかったと断定できるのか」などと発言しほかの委員から非難の声が相次ぎました。

おととし、名古屋出入国在留管理局の施設でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが収容中に体調不良を訴えて死亡した問題では、入管庁が、適切な治療を行う体制が不十分だったなどとする最終報告書を公表しています。

この問題をめぐり、日本維新の会の梅村みずほ参議院議員は、17日の法務委員会で、「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったかもしれない」などと発言しました。

これについて、与野党から「人権感覚を疑う。臆測で名誉を傷つけることがあってはならない」などと批判が出ていました。

しかし、梅村議員は18日の参議院法務委員会でも、「ウィシュマさんが詐病ではなかったと断定できる事実はあるのか」、「支援者の多くが善意の方だが、なかには間違っていることがあるのではないか」などと述べ、ほかの委員からは「亡くなっているんだぞ」などと非難の声が相次ぎました。

維新 藤田幹事長が陳謝 “処分を検討”

梅村みずほ参議院議員の発言について、日本維新の会の藤田幹事長は、18日の記者会見で「ウィシュマさんについての事実確認を逸脱し、思い込みや想像の範囲で感情的な質疑をしたことは極めて不適切だ。党の主張とも相違があり、ご家族や関係者におわびする」と述べ、陳謝しました。

そして、藤田幹事長は、梅村議員について、法務委員会の委員を更迭するとしたうえで、今後、党紀委員会に諮って、処分を検討する考えを示しました。