新型コロナで中止 3年前の夏の高校野球球児 甲子園で交流へ

新型コロナウイルスの影響で中止になった、3年前の夏の全国高校野球に出場する機会を失った当時3年生の球児たちが、ことし11月に甲子園球場で試合などを行って交流する取り組みを発表しました。

「あの夏を取り戻せ」と名付けられた今回の取り組みでは、3年前、感染拡大で夏の全国高校野球が中止となるなか、各地で行われた独自大会で優勝した高校などの球児たち、およそ1000人がことし11月29日に甲子園球場に集まり試合などを行って交流します。

18日は、当時高校3年生で、発起人を務める大学生の大武優斗さんなどが都内で記者会見しました。

記者会見で、大武さんは「この取り組みを通して出会うことができた仲間と、今も続く悔しい思いを晴らして終止符を打てる1日にしたいです」と話しました。

また、同席した福井の敦賀気比高校のOB、宮階宣全さんは「自分にとっては甲子園がすべてでした。今できる最大限を出して区切りをつけたいです」と涙を浮かべながら話しました。

会見には、支援者としてプロ野球・ヤクルトで活躍した古田敦也さんが駆けつけ「みんながいい形でやり遂げて、笑顔になるのが楽しみだ。頑張ってください」と激励しました。

この取り組みに向けては、来月からクラウドファンディングで球場の使用料などの運営費およそ7000万円を募ることにしています。