全日本私立幼稚園連合会 元事務局長 横領など起訴内容を認める

全国およそ7500の私立幼稚園が加盟する「全日本私立幼稚園連合会」の元事務局長が、連合会の口座から現金を引き出し着服したとして業務上横領の罪などに問われている事件の初公判が開かれ、元事務局長は起訴された内容を認めました。

「全日本私立幼稚園連合会」の元事務局長、勝倉教雄被告(49)は2018年から2年間に、連合会の口座などから繰り返し現金を引き出し、合わせて6200万円余りを着服したとして、業務上横領と私文書偽造の罪に問われています。

18日、東京地方裁判所で開かれた初公判で、元事務局長は「間違いありません」と述べて、起訴された内容を認めました。

検察は、冒頭陳述で「着服した金は交際相手の女性との海外旅行や、高級ブランドバッグの購入などに全額消費した。不正の発覚をおそれ、保身を図ろうとしていた当時の連合会の会長とともに連合会の口座の預金通帳を偽造することを決めた」と主張しました。

先行して裁判が行われた連合会の香川敬元会長(71)は、私文書偽造の罪で執行猶予のついた有罪判決が確定しています。