安倍元首相銃撃 公判前整理手続き 6月12日から開始へ

去年7月、奈良市で安倍元総理大臣が銃撃された事件で、殺人などの罪で起訴された山上徹也被告について裁判に向けて証拠や争点などを絞り込む「公判前整理手続き」が来月12日に初めて行われることになりました。

去年7月、奈良市で安倍元総理大臣が銃撃された事件では、無職の山上徹也被告(42)が殺人などの罪で起訴されています。

この事件は、裁判員裁判で審理されるとみられていて、奈良地方裁判所は18日、裁判所と検察、それに弁護士の三者で証拠や争点を絞り込む「公判前整理手続き」を来月12日に初めて行うと発表しました。

奈良地裁は、手続きを非公開で行う予定だとしています。

手続きを経て審理の日程や内容などが決められますが、関係者によりますと、裁判が開かれるのは来年以降になる見通しです。

山上被告は、捜査段階の調べに対し、母親が多額の献金をしていた「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会に恨みを募らせた末、事件を起こしたなどと供述していたということで、関係者によりますと裁判では刑の重さが争点になるとみられます。