東京都 感染症の対策会議の初会合 はしか「注意喚起必要」

東京都は、さまざまな感染症に対応するための対策会議の初会合を開き、専門家は、関東で相次いで感染が確認されているはしかについて、「ワクチンの接種を促すなど注意喚起が必要だ」と指摘しました。

この会議は、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したことを受けて、コロナを含むあらゆる感染症に日頃から備えることを目的に、都が新たに設置しました。

都の担当職員のほか、感染症の専門家が出席して都庁で開かれた18日の初会合では、新型コロナについて「ウイルス自体がなくなったわけではない」として、今後も感染状況を注視する方針を確認しました。

また、今月、都内の男女2人の感染が確認された、感染力が非常に強い「はしか」について、先月、インドから帰国した茨城県の感染者と同じ新幹線に乗って感染した可能性が高いとして、専門家は「5類移行後、海外との往来が増えていることから、ワクチンの接種を促すなど注意喚起が必要だ」と指摘しました。

また、感染が拡大している「梅毒」について、ことしは今月11日の時点で都内で1297人の感染が確認されていて、去年の同じ時期と比べて2割ほど多くなっているとして、都はホームページを通じて注意を促すことを確認しました。

都は今後、感染症が拡大したり、新たな感染症が確認されたりした場合に会合を開く予定です。