鈴木誠也 前日から3打席連続ホームラン 大リーグで日本選手初

大リーグ、カブスの鈴木誠也選手が17日のアストロズ戦で今シーズン初めて1試合2本のホームランを打ち、前の試合から3打席連続ホームランをマークしました。3打席連続ホームランは大リーグの日本選手で初めてです。

鈴木選手は相手の本拠地、ヒューストンで行われたアストロズ戦に4番・ライトで先発出場し、1回、チームが2点を取ったあとの第1打席でスライダーをレフトへ運び日米通算200号となるソロホームランを打ちました。

3回の第2打席はノーアウト二塁でまたもスライダーをレフトへ運んで5号ツーランホームランを打ち5対1とリードを広げました。

鈴木選手の1試合2本のホームランは昨シーズンの4月12日以来、2回目です。

鈴木選手は前日の試合の最後の打席でもホームランを打っていて、大リーグの日本選手で初めて3打席連続ホームランをマークしました。

4回の第3打席はフォアボール、6回の第4打席はレフト前ヒット、8回の第5打席はフォアボールで、この試合は全打席で出塁して3打数3安打3打点で打率は2割8分6厘に上がりました。

カブスは7回まで6対1とリードしましたが、8回に2点、9回に4点を奪われて6対7で逆転サヨナラ負けし、5連敗となりました。

1回に打った4号ソロホームランは日米通算200号となる節目の1本

鈴木選手は、プロ野球・広島時代に通算182本のホームランを打ち、大リーグでは1年目だった昨シーズンにホームラン14本を打っていました。この試合で打った2本のホームランは、いずれも同じように高い放物線を描いてレフトスタンドに運び、4号ソロが打球速度162.8キロ、飛距離が117.6メートル、5号ツーランが打球速度167.8キロ、飛距離が113メートルでした。

華々しい活躍にスタンドではおじぎをして鈴木選手をたたえるファンの姿も見られました。

「きょうはたまたま甘い球をしっかりしとめられた」

試合後、鈴木選手は「きょうはたまたま甘い球をしっかりしとめられた。今はいい結果が出ているがこれが野手の正面をつく時も来るだろうし、波なので、悪くなった時にすぐに修正してなるべく早くいい状態に持っていくことを常に考えている」と話しました。

チームは終盤に5点差を逆転されてサヨナラ負けで5連敗となり「試合前の選手ミーティングで頑張ろうと話していたがこういう結果になってしまった。僕もバッティングは良かったが守備の連係など細かいところでの見えないミスがなくならないと難しい」と課題を挙げ、日米通算200号ホームランを達成したことには「数字的にはどうでもいい」と笑顔はありませんでした。