4月の貿易収支 4324億円の赤字 21か月連続の貿易赤字

先月の貿易収支は、4300億円余りの赤字と、21か月連続の貿易赤字となりました。
赤字額は、原油の輸入価格が下がったことなどから去年の同じ月と比べて半分ほどに減りましたが、依然として大幅な赤字が続いています。

財務省が発表した貿易統計によりますと、輸出から輸入を差し引いた先月の貿易収支は、4324億円の赤字と、21か月連続の貿易赤字となりました。

ただ、赤字額は去年の同じ月よりも49.4%減って半分ほどになりました。

貿易赤字の減少は21か月ぶりです。

輸入額は8兆7208億円と去年の同じ月よりも2.3%減って、27か月ぶりに前の年の同じ月を下回りました。

これは、円建ての原油の輸入価格が去年よりも16.7%下がるなど、高騰していたエネルギー価格がやや落ち着いたことが主な要因です。

一方で輸出額は8兆2884億円と、半導体の供給制約が緩和し、アメリカ向けの自動車の輸出が増えたことなどから去年の同じ月を2.6%上回りました。

輸入額が減ったことで貿易赤字は減少したものの、依然として輸入額が輸出額を大幅に上回る状況が続いています。