米 バイデン大統領 あす原爆資料館訪問へ コメントの予定なし

G7広島サミットに出席するアメリカのバイデン大統領は19日、各国の首脳と原爆資料館を訪問します。これについてホワイトハウスの高官は、記者団から、原爆投下を念頭に「謝罪するのか」と質問されたのに対し、「大統領のコメントは予定されていない。訪問は歴史に敬意を表するためだ」などと述べました。

アメリカのホワイトハウスは17日、G7広島サミットに出席するバイデン大統領が19日、G7各国の首脳らと原爆資料館を訪問すると発表しました。

これについてホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は17日、記者団から、原爆の投下を念頭に「大統領は謝罪するのか」と質問されたのに対し、「平和公園では大統領のコメントは予定されていない」と述べ、原爆をめぐる発言は行わないとの見通しを示しました。
その上で「大統領の理解ではこれは2国間の行事ではない。G7の首脳の1人として、歴史と広島を地元とする岸田総理大臣に敬意を表するためのものだ」と述べました。

アメリカの現職大統領の広島訪問は、2016年のオバマ大統領に続き2人目です。

当時、オバマ大統領は核兵器の廃絶に向けて取り組む決意は示したものの、原爆投下に対する謝罪はせず、投下の是非についても触れませんでした。