中国と中央アジアの首脳会議 きょう開催 米などけん制の思惑も

中国と、中央アジア5か国の首脳会議が18日から初めて開かれ、習近平国家主席が10年前に提唱した巨大経済圏構想「一帯一路」の協力拡大などについて意見が交わされる見通しです。中国としては、19日開幕するG7広島サミットを前に、対立するアメリカなどをけん制する思惑もあるとみられます。

中国と、中央アジアのカザフスタンやキルギスなど5か国の首脳会議は、18日から2日間の日程で内陸部の陝西省西安で初めて対面で開かれます。

中国外務省によりますと、習近平国家主席が演説を行うほか、各国の首脳とさまざまな分野の協力などについて意見を交わし、政治文書に共同で署名するということです。

首脳会議では、習主席が10年前にカザフスタンを訪問した際に提唱した巨大経済圏構想「一帯一路」の協力拡大についても意見が交わされるほか、各国と個別の首脳会談も行われる見通しです。

中国外務省によりますと、習主席は17日、カザフスタンのトカエフ大統領と会談し、両国関係が新たな黄金時代に入ったとしたうえで「双方が伝統的な友好を大きく発展させなければならない」と強調しました。

中国としては19日開幕するG7広島サミットを前に、中央アジア5か国との連携強化を打ち出すことで、この地域での存在感を高め、対立するアメリカなどをけん制する思惑もあるとみられます。