G7広島サミット開幕前【詳しく】日米首脳会談 緊密連携で一致

19日のG7広島サミットの開幕を前に、岸田総理大臣は18日午後6時ごろから、アメリカのバイデン大統領との日米首脳会談に臨み、午後7時すぎに終了しました。日米同盟のいっそうの強化を図っていくことを確認するとともに、サミットでG7の揺るぎない結束を世界に示すため、両国が緊密に連携していくことで一致しました。

また岸田総理大臣は記者団に対し「サミットには議長として、国際社会をリードしていく強い決意と覚悟を持って臨んでいきたい」と意気込みを述べました。

※18日の動きを随時更新してお伝えします。

《18日の動き 詳細》

22:20すぎ 岸田首相「強い決意と覚悟を持って臨みたい」

岸田総理大臣は18日夜、記者団の取材に応じ、アメリカのバイデン大統領との日米首脳会談について「安全保障や経済、教育、科学技術なども含め、重層的な日米関係を確認する機会となった。また、サミットで核兵器のない世界に向けた力強いメッセージを発するため緊密に連携していくことでも一致した」と述べました。

また、19日からの討議について「ウクライナ情勢やインド太平洋情勢、さらにはエネルギーや食料安全保障といった国際社会が直面する地球規模の課題について、議長として国際社会をリードする強い決意と覚悟を持って臨みたい」と強調しました。

その上で「サミットでは、G7として核兵器のない世界への決意を改めて確認するとともに、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持、強化するというG7の強い意思を世界に示したい。まずはあす、平和公園から世界に向けた平和へのコミットメントを力強く発信していきたい」と述べました。

一方、岸田総理大臣は、ウクライナのゼレンスキー大統領も19日にオンラインで参加する予定だったセッションをウクライナ側の事情で、サミット最終日の今月21日に変更したと明らかにしました。

22:00すぎ 岸田首相 サミットメイン会場 宇品島入り

日英首脳会談を終えた岸田総理大臣を乗せた車は、18日午後10時すぎ、サミットのメイン会場となるホテルのある広島市の宇品島に入りました。

21:30 夕食をとりながらの日英首脳会談終了

広島市内の日本料理店で行われていた、岸田総理大臣とイギリスのスナク首相による首脳会談が終わりました。会談は、夕食をとりながら、およそ1時間半行われました。

19:55 日英首脳会談 始まる

広島市内の日本料理店で、岸田総理大臣とイギリスのスナク首相の首脳会談が始まりました。会談は、夕食をとりながら行われています。

19:20ごろ バイデン大統領 首脳会談の会場をあとに

アメリカのバイデン大統領を乗せた車は、18日午後7時20分ごろ、日米首脳会談が行われた広島市内のホテルを出発しました。そして、バイデン大統領を乗せた車は午後7時半ごろ、市内の別のホテルに到着しました。

19:12 日米首脳会談 終了

広島市内のホテルで行われていた岸田総理大臣とアメリカのバイデン大統領による首脳会談が終わりました。

会談で、両首脳は、安全保障環境が厳しさを増す中、日米同盟の抑止力と対処力のいっそうの強化に向けた取り組みを継続していくことを確認しました。また、バイデン大統領は、アメリカの防衛義務を定めた日米安全保障条約のもと、核兵器も含めたあらゆる能力を用いて揺るぎなく、日本を防衛していく方針を伝えました。

その上で、両首脳は、情勢に応じてあらゆる段階で日米両国間の十分な調整を図っていくことで一致しました。また、中国をめぐる問題で緊密に連携して対応するとともに、共通の課題では協力していく立場を共有しました。そして台湾海峡の平和と安定の重要性を確認し、問題の平和的解決を促していく方針で一致しました。

一方、岸田総理大臣は、先に韓国を訪れるなど、日韓関係の改善を図っていることを伝えバイデン大統領も、歓迎する意向を示しました。核・ミサイル活動を活発化させる北朝鮮に対しては、引き続き完全な非核化を求めていくことで一致し、日米韓3か国の協力をいっそう強化していくほか、拉致問題の解決に向けての連携も確認しました。また、会談では、ロシアのウクライナ侵攻や核兵器使用の威嚇を重ねて非難しロシアへの制裁とウクライナ支援を継続していくことになりました。

このほか、半導体や量子、それにAIやバイオといった最先端技術の開発を含めた経済安全保障分野などでも、両国の協力をいっそう強化していくことも申し合わせました。また両首脳は「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国への関与や支援の重要性も確認しました。その上で、19日に開幕する広島サミットで、G7の揺るぎない結束を世界に示すため、緊密に連携していくことで一致しました。

18:40ごろ イギリス スナク首相が広島空港に到着

G7広島サミットに出席するイギリスのスナク首相を乗せた専用機が18日午後6時40分ごろ、広島空港に到着しました。

18:02 日米首脳会談 始まる

広島市内のホテルで、岸田総理大臣とアメリカのバイデン大統領による首脳会談が始まりました。
冒頭、岸田総理大臣は「日米同盟はインド太平洋地域の平和と安定の礎だ。日米関係は安全保障にとどまらず、あらゆる分野において重層的かつ強固な関係にあり、日米協力が飛躍的に進展していることを歓迎している」と述べました。その上で「きょうは広島サミットについて最後のすりあわせを行いたい。サミットでは、日米ともに掲げる法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守っていくというG7の揺るぎない意思を示したい」と述べました。
バイデン大統領は「岸田総理大臣の地元でこうして再会できることをうれしく思う。そして、ここでG7サミットが開かれることに感謝したい。日本のリーダーシップによってことし、G7の議題ですでに進展を得た」と述べました。その上で「ことし1月、あなたがホワイトハウスを訪れたとき、私たちは近年でもっとも複雑な安全保障環境に直面していると言ったが、まったくそのとおりだと思う。日米がともにそれに対応していることを誇りに思う」と述べました。そして19日から開かれるG7サミットについて「私たちの国がともにある時、世界中がより安全だと信じている」と述べた上でロシアが侵攻を続けるウクライナについて「私たちは領土を守ろうとするウクライナの勇敢な人々を支援し、ロシアの残忍な侵略の責任を追及するなど、共通の価値観を守るために立ち上がっている」と述べました。さらに「核不拡散への取り組みや自由で開かれたインド太平洋を保障することが私たちの根幹にある。私たちは協力をより深化させている」と述べました。

17:45ごろ バイデン大統領 広島市内のホテル到着

アメリカのバイデン大統領を乗せた車は午後5時45分ごろ、日米首脳会談が行われる広島市内のホテルに到着しました。

韓国大統領 21日に岸田首相と会談へ

韓国大統領府はG7広島サミットにあわせて、19日から日本を訪れるユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が、今月21日に岸田総理大臣との首脳会談を行うと発表しました。日韓首脳会談は今月7日に岸田総理大臣がソウルを訪問した際に行って以来、2週間ぶりとなります。両首脳は会談のほか、広島市の平和公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を一緒に訪れることにしています。

17:16 岸田首相 イタリア メローニ首相との首脳会談終了

広島市内のホテルで行われていた、岸田総理大臣とイタリアのメローニ首相による首脳会談が終わりました。

17:12ごろ ドイツ ショルツ首相が広島空港に到着

G7広島サミットに出席するドイツのショルツ首相を乗せた専用機が、18日午後5時12分ごろ広島空港に到着しました。

17:05ごろ バイデン大統領 広島市内のヘリポートに着陸

アメリカのバイデン大統領を乗せたヘリコプター「マリーン・ワン」は、午後5時5分ごろ、広島市内のヘリポートに着陸しました。大統領専用の車両、「ビースト」に乗り換え、市内中心部に向かうものとみられます。

16:52 バイデン大統領 広島に向け岩国出発

アメリカのバイデン大統領を乗せたヘリコプター「マリーン・ワン」は、18日午後4時52分ごろ、山口県のアメリカ軍岩国基地を離陸し、広島に向かいました。

16:50すぎ 米駐日大使「盛りだくさんの4日間」投稿

山口県のアメリカ軍岩国基地でバイデン大統領を出迎えたアメリカのエマニュエル駐日大使はツイッターに「バイデン大統領、ようこそ日本へ!日米および日米韓の首脳会談、日米豪印によるクアッド、そしてG7広島サミットと、予定がめじろ押しです。宮島と平和公園への意義深い訪問もあり、盛りだくさんの4日間となることでしょう。アメリカのリーダーシップ、そして一致団結する同盟国のおかげで、世界の安全はより高まるのです」とバイデン大統領の写真とともに投稿しました。

16:40ごろ カナダ トルドー首相 広島空港に到着

G7広島サミットに出席するカナダのトルドー首相を乗せた専用機が、18日午後4時40分ごろ広島空港に到着しました。

16:40ごろ 宮島では灰皿を撤去

各国の首脳や配偶者が訪れる予定の広島県廿日市市の宮島では、喫煙所にある灰皿の中に危険物を入れられる可能性もあるとして、市の職員が撤去していました。

16:16 岸田首相 イタリア メローニ首相との首脳会談開始

広島市内のホテルで、岸田総理大臣とイタリアのメローニ首相による首脳会談が始まりました。

16:00ごろ 松野官房長官「サミット成功へ日米で緊密連携」

松野官房長官は18日午後の記者会見で「日米首脳会談では、国際情勢に関する認識のすり合わせを行うとともに、あすから始まるG7広島サミットの成功に向けて、引き続き日米で緊密に連携していくことを改めて確認する予定だ」と述べました。

15:58ごろ バイデン大統領が岩国基地に到着

G7広島サミットに出席するアメリカのバイデン大統領を乗せた大統領専用機「エアフォース・ワン」が18日午後3時58分ごろ、山口県のアメリカ軍岩国基地に到着しました。

エマニュエル駐日大使らの出迎えを受けたバイデン大統領は、基地内の施設で集まったアメリカ軍の兵士や自衛隊員と握手をしたり、ことばを交わしたりして、およそ20分間、交流しました。バイデン大統領が兵士とスマートフォンでの記念撮影に笑顔で応じると歓声が上がっていました。

バイデン大統領は19日から21日まで開かれるG7広島サミットで一連の協議に臨むほか、19日は各国の首脳とともに原爆資料館を訪問します。

広島県原爆被害者団体協議会 理事長「資料館展示を見て」

バイデン大統領が19日、G7各国の首脳らと原爆資料館を訪問すると発表されたことを受けて、広島県原爆被害者団体協議会の箕牧智之理事長は「バイデン大統領が原爆資料館を訪れると知り、ひとまず安堵しました。特に、原子爆弾で命を落とした子どもたちの衣服などの展示をしっかりと見てもらい、核兵器はあってはならないものだと感じてほしいです。そして、被爆者の願う、核兵器と戦争のない平和な世界の実現につながることを期待しています」と話していました。

一方ホワイトハウスの高官が「大統領のコメントは予定されていない」などと述べたことを受けて、箕牧理事長は「原爆資料館を真剣に見てもらえば、何かコメントをせずにはいられなくなると考えています。何かひと言でも、ことばで表してほしいと思います」と話していました。

お目当ては“エアフォース・ワン”

バイデン大統領が乗る大統領専用機「エアフォース・ワン」をお目当てにアメリカ軍岩国基地付近には、時おり雨が降るなか多くの人が集まりました。午前3時に来たという広島県の男性は「間近で見られるのはこれが最後だと思います。ウクライナのこともあるし、サミットによって少しでも平和になるきっかけになってほしい」と話していました。

15:30ごろ 沖縄 米軍嘉手納基地に特殊な航空機E4飛来

アメリカ軍嘉手納基地に飛来したのはE4と呼ばれるボーイング747を改造してさまざまな通信設備を加え「国家空中作戦センター」として運用される特殊な航空機です。核戦争や大規模災害で軍の指揮機能が無くなる非常事態の際に上空から世界中のアメリカ軍を指揮できる能力を備えていて「世界の終わりの日のための航空機」とも呼ばれています。アメリカのバイデン大統領の日本訪問にあわせて飛来したものと見られます。

15:20ごろ 宮島 居酒屋 数年ぶりに休店で…

18日正午から立ち入りが制限された広島県の宮島にある居酒屋は、数年ぶりに休店するということで、炊飯器を磨いたり、店の外側部分のペンキを塗り直したりしていました。

広島市内 お好み焼き店 一部休業「サミットきっかけに平和に」

広島市内の中心部にあるお好み焼き店では交通規制などの影響で営業を取りやめるところもあります。観光客にも人気のお好み焼き店が集まる「お好み村」では、23店舗のうち半数ほどがサミットに伴う交通規制などの影響で期間中、休業することにしています。

従業員の木村好江さん(80)は「客が来てくれないのでしかたないと思います。サミットをきっかけに平和になってほしいですし、来週からまた頑張りたいです」と話していました。

15:05ごろ 岸田首相 首脳会談に向け広島市中心部へ

アメリカのバイデン大統領などG7各国の首脳との会談に臨む岸田総理大臣を乗せた車が、18日午後3時5分ごろ、サミットのメイン会場のある広島市の宇品島を出て、広島市中心部に向かいました。

小中学生が出迎えリハーサル

広島県廿日市市の宮島では、地元の小中学生などが参加して首脳らを出迎える段取りを確認するためのリハーサルが行われました。

小中学生たちは当日の立ち位置を確認しながら1列に並び、市の担当者から各国の国旗がプリントされた小さな旗や、花束に見立てた紙の筒を受け取りました。そして首脳役の市の職員などがスロープを上がってくると「宮島へようこそ」と声を出しながら出迎え、両手に持った旗を振ったり、花束を一人一人に手渡したりしていました。

小学4年生の植田惟愛さんは「特別な体験ができるのが楽しみです。とてもドキドキしています」と話していました。

JR広島駅 不審物検知のAIカメラ設置

JR西日本は18日、テロなどに備えたJR広島駅の警備の様子を公開し、警備員や警察官が危険物探知犬を連れて不審な物がないか構内を確認していました。また、駅の改札には不審物や不審な人物を検知するAIカメラが設置されていました。

JR西日本中国統括本部でG7の警備を担当する有澤一浩さんは「テロを起こさせないように最大限の警戒警備態勢を取っています」と話していました。

日本自動車工業会 “脱炭素化にさまざまな技術で”

G7広島サミットの開幕を前に18日、日本自動車工業会が記者会見し、自動車の脱炭素化について、EV=電気自動車に限らず、それぞれの国や地域の特徴を踏まえてさまざまな技術で取り組むべきという考えを示しました。

日本自動車工業会ではG7の期間中、広島市でEVやハイブリッド車、それに燃料電池車など日本メーカーの車を展示することにしていて、豊田章男会長は「世界を見てもこれだけ多様な自動車会社がそろっている国はなく、G7を通じて日本らしいカーボンニュートラルへの山の登り方を提案したい」と述べました。

12:10ごろ 平和公園も立ち入り規制に 祈りささげる人も

広島市の平和公園では、18日から立ち入りの規制が始まりました。平和公園は原爆ドームの周辺も含めて今月21日まで立ち入りが制限される予定です。

平和公園のそばを通って通勤しているという50歳の女性は「ふだんは人の多い公園に入れなくなりさみしいです。ただ、安倍元総理大臣の銃撃事件や岸田総理大臣がねらわれる事件もあったので、何事もなくサミットが終わればいいなと思います」と話していました。
立ち入りが正午から制限されるのを前に、平和公園の原爆慰霊碑の周辺や公園近くの橋の上では、多くの人たちが祈りをささげていました。

大阪から訪れた58歳の男性は「各国の首脳がこの場所に訪れることを原爆で亡くなった人たちに報告しました。まさにここで核兵器が使われたということを想像してほしい。核兵器がなくなっていくことを願っています」と話していました。

12:00ごろ 宮島口でも立ち入り制限

首脳らが訪れる予定の宮島では18日正午から立ち入り制限が始まり、廿日市市の宮島口にあるフェリーターミナルでは、正午になると制限を知らせる看板が設置されました。正午以降に訪れた人は住民であることなどを示す識別証を係員に見せながら手荷物検査を受けて乗り場に向かっていきました。

広島空港に警備犬 厳戒態勢に

各国の首脳が利用する広島空港は、テロなどの不測の事態に備えて厳戒態勢となっています。ターミナルには多くの警察官のほか、警備犬も配置されています。また、ふだんはエプロンや滑走路の様子を見ることができる展望デッキは18日から閉鎖され、一般の人の立ち入りはできなくなりました。

一方、サミットに伴う交通規制の影響で、空港と広島市内などとを結ぶバスが運休となる中、到着ロビーでは学生ボランティアが外国人に英語で広島市内への行き方などを案内する様子も見られました。

12:00 岸田首相 広島空港に到着

岸田総理大臣が広島空港に到着しました。このあと、広島市内に移動し、アメリカのバイデン大統領などG7各国の首脳との会談に臨むことにしています。

12:00 政府 危機管理センターに「情報連絡室」設置

政府は、19日開幕するG7広島サミットに向けて、テロやサイバー攻撃への警戒を強化するため、18日正午、総理大臣官邸の危機管理センターに「情報連絡室」を設置しました。

高速道路 一部区間で交通規制 始まる

このうち山陽自動車道は、午前10時50分から広島県内の本郷インターチェンジと広島東インターチェンジの間の下り線で通行止めが始まり、サービスエリアも閉鎖されました。

小谷サービスエリアでは午前9時半ごろから警察やNEXCOの社員が利用するドライバーに声をかけ「施設を閉鎖するので早めにご退出お願いします」と呼びかけていました。サービスエリアの管理者によりますと、山陽自動車道の下り小谷サービスエリアの再開は19日の午前4時ごろを見込んでいるということです。

広島市で交通規制 通勤・通学時間帯に混雑も

サミット開幕を控え、広島市内では交通規制が始まりました。広島電鉄では18日から22日までの平日は路面電車とバスの便数をいずれも通常の半分程度に減らしているため、18日朝の通勤・通学の時間帯は利用者で混雑しました。一方、それ以降は目立った混雑は起きておらず、広島市中心部では、午前11時現在、車の交通量もふだんより少なくなっています。

広島電鉄は夕方以降、帰宅ラッシュで再び混み合う可能性があるとして、最新の運行状況を確認し時間にゆとりを持って利用するよう呼びかけています。

11:00ごろ 松野官房長官「核兵器ない世界へ機運を」

松野官房長官は18日午前の記者会見で「G7広島サミットでは、国際的な機運が後退している中で『核兵器のない世界』に向けた機運を盛り上げるとの思いを形にしたいと考えており、力強く実効性のある取り組みにつながるようなメッセージを発信したい」と述べました。また、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み=クアッドの首脳会合の開催については「現在4か国間で調整中だ」と述べました

10:50 岸田首相 政府専用機で羽田空港出発

岸田総理大臣が政府専用機で羽田空港を出発し、広島に向かいました。岸田総理大臣は、19日開幕するG7広島サミットに先立ち、広島に到着したあと、午後にはアメリカのバイデン大統領との日米首脳会談に臨むほか、ほかのG7のメンバー国の首脳とも会談を行う方向で調整を進めていて、サミットの成功に向けて、最終的なすりあわせを行うものとみられます。

10:00ごろ 岸田首相 官邸出発「強い決意と覚悟を持って」

岸田総理大臣は、午前10時ごろ、総理大臣官邸で記者団に対し「今回のG7広島サミットは、国際社会が歴史的な転換期にある中で開催される重要なサミットだ。議長として、G7をはじめ、国際社会をけん引する強い決意と覚悟を持って臨みたい」と意気込みを述べました。その上で「開催される広島という街は、原子爆弾によって壊滅的な被害を受け、力強く復興して平和を希求する街であり、こうした広島でG7や各地域の主要国が平和へのコミットメントを示すという取り組みを歴史に刻まれるものにしたい」と述べました。そして、サミットの開催地広島に向け、官邸を出発しました。

10:00前 国際メディアセンター開設

G7広島サミットの取材拠点となる「国際メディアセンター」が広島市中区の県立総合体育館に開設され、センターの運用が始まる午前10時を前に、施設の入り口には国内外から集まった報道関係者が長い列を作り、入念な荷物検査を受けて入場していきました。

イタリアのテレビ局の男性は「ロシアのウクライナ侵攻や環境問題などで議論が進むことを期待しています。各国首脳の原爆資料館への訪問は、過去に何が起こったか知り今後の正しい行いにつなげるために大切なことだと思う」と話していました。

9:20ごろ 宮島への立ち入り制限前に 金属探知機設置

18日正午から宮島への立ち入りが制限されるのを前に、広島県廿日市市の宮島口にあるフェリーターミナルには、午前9時20分ごろから金属探知機などの機械が設置されました。

8:30ごろ 広島市 人通りはふだんより少なく

広島市では午前8時30分ごろ、歩く人や通行する車の数はふだんより少なくなっていました。県内の企業はG7広島サミットの開催にあたり、18日から臨時休業や出社人数を制限するなどの対応を取っています。

1:47ごろ 伊 メローニ首相 広島空港に到着

G7広島サミットに出席するイタリアのメローニ首相を乗せた専用機が、18日午前1時47分ごろ、広島空港に到着しました。今回のサミットに出席するG7の首脳で広島に到着したのはメローニ首相が初めてです。

1:00ごろ 米 バイデン大統領 日本へ出発

G7広島サミットに出席するため、アメリカのバイデン大統領は日本時間の18日午前1時ごろ、大統領専用機で首都ワシントン近郊の空軍基地を出発しました。

バイデン大統領は日本時間の18日午後、広島に到着したあと、岸田総理大臣との日米首脳会談に臨み、19日から21日まで開かれるG7広島サミットに出席します。

バイデン大統領としては、一連の協議を通じて、各国と連携してロシアによる軍事侵攻が続くウクライナへの支援を維持し、ロシアに対する圧力を強化するとともに、インド太平洋地域をはじめとする世界各地で影響力を拡大させる中国に対抗するための結束を確認したい考えです。とりわけアジアの同盟国・日本が議長国を務める7年に1度の機会をとらえて、各国の関心をインド太平洋地域に向けさせ、中国を念頭に経済的威圧に一致して対抗するための方策を打ち出したい考えです。

バイデン大統領は当初、G7広島サミットに出席したあと、オーストラリアなどを訪れる予定でしたが、アメリカの債務上限の引き上げをめぐる協議が続く中、G7後の日程をキャンセルし21日にアメリカに帰国する予定です。

バイデン大統領は出発を前に17日、ホワイトハウスで演説し、アメリカ政府の借金の上限、いわゆる債務上限問題について「合意できると確信している。アメリカは債務不履行にはならない」と述べ、野党側との協議に全力を挙げる姿勢を示しました。

米ホワイトハウス 日米韓3か国首脳会談は「調整中」

バイデン政権は、G7広島サミットに出席するバイデン大統領が、日本滞在中に岸田総理大臣と韓国のユン・ソンニョル大統領と日米韓3か国の首脳会談を行うと今月はじめに発表しています。これについてホワイトハウスのサリバン大統領補佐官は17日、記者団に「3か国とも開催には前向きだ」とした上で「非常に過密なスケジュールの中で時間が取れれば首脳会談を行いたいが確定はしていない。まだ多くの予定を調整している最中だ」と述べ検討を続けていることを明らかにしました。

バイデン大統領は国内の債務上限の引き上げをめぐる協議を行うため一連の外国訪問を短縮するなど予定の見直しを行っていて、日程の調整が続いています。

《G7広島サミット 開幕前に きょう日米首脳会談へ》

G7広島サミットは、19日から3日間の日程で開催され▽ウクライナやインド太平洋を含めた地域情勢に加え▽世界経済や▽食料・エネルギー問題、▽核軍縮・不拡散などをテーマに首脳間の討議が行われます。
開幕に先立ち、G7メンバー国の首脳は、18日来日し、岸田総理大臣も現地入りする予定です。そして、岸田総理大臣は、18日午後にアメリカのバイデン大統領との首脳会談に臨むことにしています。

会談では、中国の海洋進出の動きや北朝鮮の核・ミサイル開発など、東アジアの安全保障環境が厳しさを増していることも踏まえ、日米同盟の抑止力と対処力のさらなる強化を確認したい考えです。また、半導体や重要鉱物のサプライチェーンの強じん化を含めた経済分野での協力などをめぐっても意見が交わされる見通しです。

そして、広島サミットの成功に向けて、ロシアに対する制裁の扱いやウクライナ支援のあり方など、19日からの討議の論点について首脳間で最終的なすりあわせを行いたい考えです。

岸田総理大臣は、ほかのG7メンバー国の首脳とも、サミット開幕に先立って個別に会談を行う方向で調整を進めています。

各国首脳 きょうから広島入りで厳戒態勢に

G7広島サミットにあわせ、アメリカのバイデン大統領をはじめ、各国首脳は18日から広島に入る予定です。警察庁によりますと、G7広島サミットの警備は最大2万4000人の態勢になるということで、国内の地方で開催されるサミットとしては過去最大規模です。

制服の警察官を前面に出すことでテロなどを防ぐいわゆる「見せる警備」を重視していて、警察は18日に日米首脳会談が行われる会場や、各国首脳が宿泊するホテルなどを中心に警備に臨む方針です。また、平和公園沿いなど広島市中心部を流れる川では警備艇などを出動させるとともに、海上保安庁とも連携してサミット会場周辺の臨海部での警備にあたります。

会場周辺は立ち入りが厳しく制限されていますが、ドローンを使った攻撃に備え、不審なドローンの飛行を電波を使って妨害する「ジャミングガン」と呼ばれる機材を備えた部隊を配置しているということです。

電力など重要なインフラをねらったサイバー攻撃も懸念されていて、警察は不審なアクセスがないか情報収集や分析を進めるなど、厳戒態勢で警備にあたっています。

平和公園や宮島 正午から立ち入り制限

G7広島サミットは19日から3日間の日程で行われ、各国の首脳や配偶者などが広島市中区の平和公園や広島県廿日市市の宮島を訪れる予定です。これに伴って、平和公園と日本三景の一つ、宮島はいずれも18日の正午から立ち入りが制限されます。

このうち平和公園は、原爆ドームの周辺も含めて今月21日まで立ち入りが制限される予定で、園内にある原爆資料館や広島国際会議場、レストハウス、それに追悼平和祈念館は休館となります。

一方、宮島は20日の午後2時まで、識別証を持つ住民などを除いて原則として島に入ることができなくなる予定となっています。世界遺産の嚴島神社では、19日の終日と20日の午後2時ごろまで閉門し、宝物館と千畳閣も同じ期間、拝観を取りやめることにしています。

また、宮島水族館と宮島歴史民俗資料館、それに宮島伝統産業会館は、21日まで3日間休館を続けることにしています。