ウクライナへの戦闘機供与 英 オランダ「国際的な連合」構築へ

ウクライナへの戦闘機のさらなる供与が焦点の1つとなるなか、イギリスとオランダの首脳は16日、戦闘機の調達などを支援する「国際的な連合」の構築に向けて取り組むことで合意しました。

イギリスのスナク首相とオランダのルッテ首相は16日、アイスランドで開かれたヨーロッパ評議会の会合にあわせて会談し、ウクライナへの戦闘機の調達などを支援する「国際的な連合」の構築に向けて取り組むことで合意しました。

イギリスの首相官邸によりますと、この枠組みではパイロットの訓練からウクライナ側が求めているF16戦闘機の調達まで幅広く支援するということです。

オランダはF16戦闘機を保有する国の1つです。

また、イギリスやフランスはウクライナ軍のパイロットの訓練を実施する方針を示しています。

さらにウクライナのイエルマク大統領府長官はSNSで、F16を保有するベルギーもパイロットの訓練に前向きな姿勢だと明らかにしました。

こうした中、ウクライナのクレバ外相は16日、現地の公共放送のインタビューで「この連合に関連し、西側の戦闘機を供与する準備ができそうだという国がある」と述べ、F16などを念頭にした新たな戦闘機の供与の可能性を示唆しました。

一方、アメリカはパイロットの訓練に時間を要することなどから供与に応じておらず、性能の高い戦闘機の供与が実現できるかが焦点です。