ことし1~3月 日本人旅行者の国内消費額 コロナ禍前上回る

ことし1月から3月までの3か月間に、日本人の旅行者が国内で消費した金額は4兆2300億円余りと、コロナ禍前の2019年の同じ時期の水準を上回りました。

観光庁によりますと、ことし3月までの3か月間に日本人が国内を旅行中に宿泊や買い物などで消費した金額は、4兆2331億円でした。

これは去年の同じ時期の1.8倍にのぼります。

また、感染拡大前の4年前、2019年の同じ時期を0.5%上回りました。

3か月ごとの消費額をまとめているこの調査で、コロナ禍前の水準を上回ったのは今回が初めてです。

これについて観光庁は、年明けに再開した国の観光需要の喚起策「全国旅行支援」が呼び水となって、旅行に伴う消費が伸びたことが主な要因だとしています。

また、旅行で支出する金額は、1人当たり4万2277円と、感染拡大前の2019年の同じ時期を21%上回っています。

水際対策が緩和されてから日本を訪れる外国人旅行者が急速に増加し、インバウンド消費が拡大していますが、こうした中で日本人旅行者の消費についても回復の動きが鮮明になっています。