入管施設で死亡のウィシュマさんに関する維新議員の発言に批判

おととし、名古屋入管の施設でスリランカ人女性が亡くなった問題で、日本維新の会の議員が16日、国会で「ハンガーストライキによる体調不良かもしれない」などと発言したことについて、公明党の高木政務調査会長は「不適切だ」と批判しました。

おととし、名古屋出入国在留管理局の施設でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが収容中に体調不良を訴えて死亡した問題では、入管庁が、適切な治療を行う体制が不十分だったなどとする最終報告書を公表しています。

この問題をめぐり、日本維新の会の梅村みずほ参議院議員は、16日の法務委員会で「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったかもしれない。ハンガーストライキとウィシュマさんの状況は違う。でも近しいかもしれない」などと発言しました。

公明 高木政調会長「発言は事実に基づいてすべき 不適切」

これについて、公明党の高木政務調査会長は、17日の記者会見で「国会での発言は事実に基づいてすべきで、推測で発言したことが事実でなかった場合、大変な問題になる。不適切だ」と批判しました。

立民 泉代表「人権感覚を疑う」

立憲民主党の泉代表は、記者団に対し「人権感覚を疑う。何を根拠に言っているのかを示さなければならず、推測や臆測で名誉を傷つけることがあってはならない。問題発言で、寄り添う気持ちに欠ける議員だ」と述べました。

維新 藤田幹事長「事実関係を正確に把握したい」

日本維新の会の藤田幹事長は、記者会見で「梅村議員は党の看板を背負っているので、事実関係を正確に把握したい。発言は、誤解を招くようなことがあって騒がれていると思うので、適切か不適切かは、事実関係を把握した上でコメントしたい」と述べました。