日本 フィリピン外相会談 中国念頭に緊密に連携で一致

林外務大臣は、日本を訪れているフィリピンのマナロ外相と会談し、中国を念頭に東シナ海・南シナ海の情勢や、輸出制限などで相手国に圧力をかける「経済的威圧」への対応をめぐり、緊密に連携していくことで一致しました。

林外務大臣とフィリピンのマナロ外相との会談は、16日午後、外務省で30分余り行われました。

この中で林大臣は、19日に開幕するG7広島サミットで日本が重視している点や、ことし3月に発表した「自由で開かれたインド太平洋」の新たな推進計画などを説明しました。

これに対しマナロ外相は、日本がG7議長国としてメンバー国以外の関心も踏まえてサミットの準備を進めているとして謝意を示しました。

また、両外相は、日本が国産の防衛装備品の完成品として、初めて警戒管制レーダーをフィリピン政府に輸出する準備を進めていることを確認しました。

そして、中国を念頭に東シナ海・南シナ海の情勢や、輸出制限などで相手国に圧力をかける「経済的威圧」への対応をめぐり、緊密に連携していくことで一致しました。