インド洋のメバチマグロ 国ごとに漁獲量の上限を設定へ

インド洋で漁獲されるメバチマグロについて、新たに国ごとに漁獲量の上限が設けられることになりました。

メバチマグロはスーパーなどで刺身として販売されていて、水産庁によりますと、2020年の日本の漁獲量はおよそ3万3000トンで、このうちおよそ5000トンをインド洋での漁獲が占めています。

こうした中、インド洋でのマグロなどの資源管理を行う国際機関は、今月12日まで年次会合を開き、メバチマグロの資源の状態が悪化しているとして、来年から再来年にかけて、新たに国ごとに漁獲量の上限を設けることを決めました。

この国際機関には、インドネシアや中国、それに日本など30の国と地域が参加していますが、漁獲量のほとんどを占める8つの国と地域に上限が設けられることになります。

日本では、過去5年間の漁獲量の平均より6%余り少ない3684トンとなるほか、漁獲量が最も多いインドネシアは、13%余り少ない1万8605トンが上限となります。

水産庁は「資源回復のためには実効性のある漁獲規制が必要で、今回の決定はそのための重要な一歩だ」と話しています。