スズキ 昨年度決算 売り上げ・最終利益とも過去最高に

自動車メーカー「スズキ」の昨年度1年間の決算は、円安の影響や主力市場のインドで販売が好調だったことなどから、売り上げと最終利益ともに過去最高となりました。

「スズキ」が15日発表した昨年度1年間の決算は
▽売り上げが前の年度より30.1%多い4兆6416億円
▽最終的な利益は37.9%増えて2211億円でした。

売り上げと最終利益ともに過去最高となり、売り上げが4兆円を超えるのは初めてです。

これは記録的な円安の影響で売り上げが押し上げられたことや、主力市場のインドで車の販売台数が28万台、率にして20%余り増えたことなどが要因です。

そのうえで今年度1年間の業績見通しについては
▽売り上げを昨年度より5.6%多い4兆9000億円とする一方
▽営業利益は原材料価格の高騰や研究開発費の増加などで昨年度を5.9%下回る3300億円と見込んでいます。

オンラインで会見した鈴木俊宏社長は「増収増益の一番の要因は円安効果だ。今後については目先の利益ではなく、10年20年先の長期的視点に立って研究開発費を増やしていく。電動化やカーボンニュートラルを進めるため積極的に投資したい」と述べました。