古川聡宇宙飛行士「エアロック」の訓練など公開 茨城 つくば

ことしの夏以降、国際宇宙ステーションに長期滞在する予定の古川聡宇宙飛行士の訓練の一部が、茨城県つくば市で報道陣に公開されました。

訓練は、国際宇宙ステーションでの2度目の長期滞在を前に、つくば市にあるJAXA=宇宙航空研究開発機構の筑波宇宙センターで行われ、今月12日、一部が報道陣に公開されました。

この日は、国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」から超小型衛星を宇宙に放出する際などに使われる「エアロック」と呼ばれる装置を操作する訓練が行われ、古川さんはエアロックの扉を開けたあと、衛星などに見立てた箱を装置に固定していました。

ことしの夏以降、アメリカの宇宙船に搭乗して国際宇宙ステーションに向かい、およそ半年間の長期滞在に臨む予定で、今後、ドイツやアメリカで、さらに訓練を受ける予定だということです。

JAXAは、訓練の状況なども踏まえて宇宙に向かう時期を決定し、今月下旬ごろ発表するということです。

訓練後、古川さんは「指先の微妙な感覚で行う操作もあり、確実に行うことが求められる。体調管理をしっかりして訓練を積んでいきたい」と話していました。

古川さんは、みずからが責任者を務める研究チームが実験データの書き換えなどを行っていたことの責任を問われ、JAXAから「戒告」の懲戒処分を受けています。