“農薬使わずにコメ作りを” アイガモの「入田式」 島根

島根県飯南町で、農薬を使わずにコメ作りをしようと、害虫や雑草を食べるアイガモのヒナ100羽が田んぼに放されました。

飯南町の農家、宇山智明さんは、アイガモを使うことで農薬を使わないコメ作りに取り組んでいます。

14日は、今シーズン初めてヒナを田んぼに入れる「入田式」を開き、家族連れなどおよそ20人が参加しました。

参加者たちは、およそ30アールの田んぼの上に野鳥が入ってこられないようにするためのテグスを張り巡らせ、アイガモのヒナを1羽ずつ田んぼに放していきました。

放された100羽のヒナたちは、群れで稲の間を気持ちよさそうに泳ぎ、時折雑草などをついばんでいました。

ヒナを放した子どもは「アイガモは触るとフワフワでかわいかったです。元気に育ってほしいです」と話していました。

アイガモを使ったコメ作りをしている宇山さんは、「参加した人たちにはアイガモ農法で環境や体にやさしいコメ作りができることを知ってほしいです。ヒナたちに頑張ってもらい、おいしいコメを育てたい」と話していました。

田んぼでは、9月中旬に稲刈りが行われる予定になっています。