中東 イスラエルとパレスチナ 停戦に合意も緊張状態の継続懸念

中東のイスラエルとパレスチナの武装勢力の間では攻撃の応酬が続いていましたが、エジプト政府の仲介により、双方は停戦することで合意しました。ただ、イスラエルでは、パレスチナに対してより強硬な対応を取るべきだという声も根強く、今後も緊張した状態が続くことが懸念されます。

イスラエルとパレスチナのガザ地区の間では、今月9日にイスラエル軍がパレスチナの武装勢力「イスラム聖戦」の幹部を暗殺したことをきっかけに、武力攻撃の応酬に発展しました。

双方は13日も空爆やロケット弾による攻撃を行っていて、9日以降これまでに、ガザ地区では子ども6人を含む33人、イスラエル側では1人が死亡しています。

隣国のエジプト政府が仲介を進めた結果、双方は、現地時間の13日午後10時、日本時間の14日午前4時から停戦することで合意しました。

ただ、武装勢力「イスラム聖戦」はイスラエルの対応次第で攻撃を再開する構えを維持しています。

一方のイスラエルでは、国際法に違反する入植地のさらなる拡大などを求める極右政党が支持を拡大し、政権内でも、パレスチナに対してより強硬な対応を取るべきだという声も根強く、今後も緊張した状態が続くことが懸念されます。