林外相 「国際秩序守るためヨーロッパの同志国と結束が重要」

G7広島サミットを前に、林外務大臣はEU各国の外相らとインド太平洋地域の情勢を議論し、中国やロシアの動きに対して、法の支配に基づく国際秩序を守るため、ヨーロッパとの協力を強化する方針を示しました。

林外務大臣は、スウェーデンの首都・ストックホルムで日本時間の13日夜、EU=ヨーロッパ連合と関係国の外相らがインド太平洋地域の情勢などを議論する会合に出席しました。

この中で林大臣は、ロシアによるウクライナ侵攻を改めて非難し、ヨーロッパとインド太平洋地域の安全保障を分けて議論することはできないと強調しました。

その上で、インド太平洋地域では中国が東シナ海などで一方的な現状変更の試みを強化し台湾周辺でも軍事活動を活発化させていて、ロシアとも軍事的な連携を強化していると指摘しました。

そして「厳しい安全保障環境を前に法の支配に基づく国際秩序を守るためヨーロッパの同志国と結束することが死活的に重要だ」と述べ、ことしのEUとの定期首脳協議で安全保障分野の協力をさらに進める方向性を打ち出す考えを示しました。