柔道 世界選手権 女子78キロ超級 素根輝が金メダル

カタールで行われている柔道の世界選手権は13日、女子78キロを超えるクラスの決勝が行われ、東京オリンピック金メダリストの素根輝選手がフランスの選手に勝って金メダルを獲得しました。

カタールで行われている柔道の世界選手権は13日、男子100キロを超えるクラスと女子78キロを超えるクラスが行われました。

このうち、女子78キロを超えるクラスには東京オリンピック金メダリストの素根選手が出場し、切れ味のいい投げ技を決めて決勝まで順調に勝ち上がりました。

フランスの選手との対戦となった決勝は延長戦にもつれ、素根選手が体格差のある相手に大内刈りなどの足技を中心に攻め続けると開始から11分すぎ、相手に3つ目の指導が入って素根選手が金メダルを獲得しました。

素根選手は去年3月に受けた左ひざの手術を乗り越え、2019年以来2回目の世界選手権制覇となりました。

素根選手は「ひざの手術をしてからなかなか思うような柔道ができない期間が長かったので、今回優勝できてよかった。大事なのは来年のパリオリンピックなので、そこで必ず金をとれるように、今回出た課題を克服して頑張っていきたい」と涙ぐみながら話していました。

一方、男子100キロを超えるクラスには、大学4年生の斉藤立選手とおととし(2021年)この大会を制した影浦心選手が出場しました。

斉藤選手は、準々決勝でオリンピックを2回制しているフランスのテディ・リネール選手を相手に延長戦までもつれましたが3つ目の指導を受けて反則負けを喫し、敗者復活戦に回りました。

同じく準々決勝で敗れた影浦選手との敗者復活戦では、斉藤選手がこの試合も先に指導を3つ受けて反則負けを喫しました。

影浦選手は3位決定戦でウズベキスタンの選手と対戦しましたが、一本を取られて敗れメダル獲得はなりませんでした。

金メダルはリネール選手でした。