ツイッター運営会社 新CEOに米メディア大手の広告部門トップ

アメリカの起業家、イーロン・マスク氏は12日、ツイッターの運営会社の新しいCEOに、アメリカのメディア大手NBCユニバーサルの広告部門のトップだったリンダ・ヤッカリーノ氏が就任すると発表しました。

これは、イーロン・マスク氏が12日、自身のツイッターへの投稿で明らかにしました。

リンダ・ヤッカリーノ氏は、テレビ局などのメディア事業やテーマパークを展開するアメリカのNBCユニバーサルの広告部門のトップを務め、投稿でマスク氏は「彼女を新しいCEOに迎えることにわくわくしている」と述べました。

そのうえで、ヤッカリーノ氏が、事業の運営を担当する一方、みずからは製品のデザインや技術の業務を担うと説明し、「彼女とともにこのSNSを多機能アプリに進化させていくことを楽しみにしている」などと投稿しました。

アメリカメディアによりますと、ヤッカリーノ氏は10年以上にわたってNBCユニバーサルに勤め、広告付きの動画配信サービスの立ち上げで中心的な役割を担ったということです。

ツイッターは、インターネット広告が収入源のおよそ90%を占めていましたが、マスク氏による買収後、差別的な投稿が増えたことなどで大手企業が相次いで広告の配信を停止し、広告収入が大幅に減少しました。

広告の分野に詳しく、人脈もあるヤッカリーノ氏を採用することで業績を改善したいねらいがあるものとみられます。