G7 財務相・中央銀行総裁会議 “金融システム強化”共同声明へ

新潟市で開かれているG7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議は13日、最終日を迎えます。アメリカで相次いだ銀行破綻を踏まえ、金融システムの強化に向けた対応が急務だとして、G7が連携して対応することなどを盛り込んだ共同声明をまとめる見通しです。

G7の会議は最終日の13日、「保健」や「国際課税」などをテーマに意見が交わされます。

これまでの議論では、まず、「世界経済」について、金融引き締めがもたらす影響や銀行経営への懸念など、さまざまな課題に直面する中で機動的に政策対応をとることの重要性を確認しました。

初日の会議では、各国が懸念するアメリカの債務の上限問題について、アメリカ側から現状について説明があったということです。

また、12日の会議では、アメリカで相次いだ銀行破綻を教訓に、SNSを介して情報が拡散し、預金が急速に流出するといったデジタル時代のリスクを踏まえた議論も行われました。

会議では、今の金融システムは強じんだとの認識に立ったうえで、その強化に向けた対応が急務だという認識が示されました。

今回のG7では、インドや韓国など、G7以外の国が加わった拡大会合も開かれ、サプライチェーン=供給網を強じんにするため、途上国や新興国を含めた新たな枠組みを年内に立ち上げる方向です。

議長国の日本は、こうした内容を共同声明に盛り込むとともに、積み上げた成果を19日からの広島サミットにつなげたい考えです。