「マイナ保険証」に他人情報7300件余 厚労省 再発防止呼びかけ

マイナンバーカードと一体化した健康保険証に、他人の情報が登録されていたケースが7300件余り確認されました。健康保険を運営する組合などの情報の入力ミスが原因とみられ、厚生労働省は組合などに再発防止の徹底を呼びかけています。

マイナンバーカードと一体化した健康保険証について、厚生労働省は12日、他人の情報が登録されていたケースがあったことを明らかにしました。

具体的には、他人の医療費や薬などの情報を閲覧できたのがこれまでに5件確認されたということです。

これとは別に、他人の情報が登録されていたケースは7300件余り確認されたということですが、閲覧はされていないとしています。

健康保険証とマイナンバーカードをひも付ける際に、健康保険を運営する組合などが加入者の情報を誤って入力したことが原因とみられています。

誤った情報はこれまでに修正されたとしていますが、厚生労働省では組合などにチェックする項目を増やすなど、再発防止の徹底を呼びかけています。

政府は、現在使われている健康保険証を来年秋に廃止して、マイナンバーカードに一本化することを目指していて、加藤厚生労働大臣は「今後こうしたことが起こらないように入力時に十分な配慮をしてもらうよう徹底したい」と話しています。