「GX推進法案」 衆院で修正部分の採決 賛成多数の同意で成立

二酸化炭素を排出する企業に金銭的な負担を求めるカーボンプライシングの導入などを盛り込んだ法律は、参議院での修正を経て、12日の衆議院本会議で改めて採決が行われ、成立しました。

「GX=グリーントランスフォーメーション推進法」は、企業などが削減した二酸化炭素の排出量に値段をつける「カーボンプライシング」を導入し、排出量の削減目標を達成できなかった分を市場から買い取らせるなどして金銭的な負担を求めるとしています。

また、脱炭素に向けた民間投資を後押しするため、新たな国債「GX経済移行債」を今年度から10年間、発行することなども盛り込まれています。

これまでの国会審議では、衆議院を通過したあと、参議院で脱炭素社会の実現に向けては産業や地域社会に大きな影響を与えないよう「公正な移行」を行うとする内容の文言を加える修正が行われたため、12日の衆議院本会議で修正部分について改めて採決が行われました。

その結果、自民・公明両党や立憲民主党、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で同意され、法律は成立しました。

立憲民主党は修正部分以外は反対しています。

参議院で法案が修正され衆議院で改めて採決されて成立するのは、平成30年以来、5年ぶりです。