みずほ 住宅ローン事業見直し 資産運用事業などで収益力強化へ

みずほ銀行は、収益環境が厳しさを増している住宅ローン事業について、効率化を進めたうえで規模の拡大を目指す戦略を見直します。これによって住宅ローン事業は一段と縮小する見込みですが、経営資源をより成長が見込める資産運用などの事業に振り向け、収益力の強化を目指す方針です。

関係者によりますと、みずほ銀行は低金利が続き収益環境が厳しくなる中、住宅ローン事業を効率化し戦略を見直す方針を固めました。

具体的には、人手をかけて住宅ローンの規模拡大を目指す戦略を見直し、人員をより成長が見込める資産運用のアドバイザーなどに振り向けて収益力の強化を目指す方針です。

みずほ銀行の住宅ローン残高は2015年の3月には10兆円を超えていましたが、ネットバンクなどとの低金利競争が激しくなる中、残高は去年9月の時点で7兆7000億円に減少していました。

こうした中でも、みずほ銀行は住宅ローンの規模の拡大を目指してきましたが、今回の戦略の見直しで新規の貸し出しは減り、住宅ローン事業は一段と縮小する見込みです。

デジタル化の進展に伴いメガバンクは個人向けビジネスの効率化と新たなサービスの開発に取り組んでいますが、今回、みずほが住宅ローン事業の戦略を見直すことで個人向けビジネスがどう変わるのかが焦点となります。