コウノトリのヒナ 2羽に個体識別の「足環」を取り付け 京都

京都府北部の京丹後市で、この春生まれた国の特別天然記念物のコウノトリのヒナ2羽に個体を識別するための「足環」を取り付ける作業が行われました。

京丹後市網野町では、高さおよそ9メートルの電柱に、隣の兵庫県豊岡市で生まれたコウノトリのペアが5年前から巣を作っていて、ことしは、4月2日にヒナの誕生が確認されました。

11日は、足に個体を識別するための器具「足環」を取り付ける作業が行われ、市の職員が、親鳥が巣を離れたタイミングで高所作業車を使い、2羽いたヒナを網で捕獲しました。

職員は、ヒナの足の太さを確かめて足環を取り付けたあと、体重を量ったり、性別を判定するために羽を採取したりしていました。

体重は4キロと4.5キロで、元気に育っていたということで、30分ほどで巣に戻されました。ヒナは、6月末までには巣立つということです。
京丹後市文化財保存活用課の村田雅之課長は「無事に2羽のヒナに足環を装着でき、安心しています。今後、市内で子育て中のほかの2組のヒナにも足環を装着し、巣立ちまで見守りたい」と話していました。