日商会頭 5類移行を評価 “ウィズコロナで経済回すこと重要”

日本商工会議所の小林会頭は11日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことについて、「ウィズコロナ」で経済活動を回していくことが重要だとして評価する考えを示しました。

記者会見で小林会頭は「コロナを乗り越えてまた経済活動をやっていけるようになったことは誠に喜ばしい。“ウィズコロナ”で経済を回していくことが、最大の効果を上げる経済政策だ」と述べ、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したことを評価しました。

一方、コロナ禍で中小企業の破綻が増加傾向にあることについて、小林会頭は「私としては憂慮している。ちょうど5類になったのと前後して、『ゼロゼロ融資』などコロナに絡む融資の返済が始まってくる」と述べ、今後の動向を注視する考えを示しました。

また、原材料高などで中小企業の経営環境が厳しさを増していることを踏まえて、小林会頭は「大企業と中小企業の間で価格転嫁の交渉が今、真っ最中だ。価格転嫁に関しては、ぜひ中小企業の訴えをよく聞いてもらいたい」と呼びかけました。