5日に震度6強の石川県“地震回数減も活発な活動続く” 気象庁

今月5日、震度6強の揺れを観測する地震が発生した石川県の能登地方について気象庁は、いまも活発な地震活動が続いていると発表しました。引き続き強い揺れを伴った地震に注意するよう呼びかけています。

気象庁の発表によりますと、石川県能登地方では今月5日に最大震度6強の揺れを観測する地震が発生したあと、やや地震の回数は減っているものの活発な活動が続いています。

震度1以上を観測した地震の回数は、今月5日に58回と2020年以降の一連の活動で最も多くなり、その後今月6日は12回、7日は8回、8日は4回、9日は6回、10日は4回、11日午後4時までに2回でした。

地震の回数を月別にみると、先月までは最も多い月が去年6月の45回だったのに対し、今月は10日までにすでに93回にのぼっています。

一連の活動で地震の発生する場所がやや移動し、能登半島の北側の海域でも発生するようになっているということです。

また、国土地理院が地殻変動の観測データを分析した結果、震度6強を観測した珠洲市では今月5日の地震の前後で最大20センチほどの隆起が確認されたとしています。

気象庁の下山利浩地震情報企画官は11日の会見で「引き続き震度6強程度の強い揺れに注意してほしい。海域で規模の大きな地震が発生した時には津波に注意する必要もあり、海岸付近で強い揺れを感じたらまずは高い場所に逃げるという避難行動を取ってほしい」と話しています。