G7財務相・中央銀行総裁会議 “成果を広島へ” 鈴木財務相

G7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議が11日から新潟市で開かれるのを前に、鈴木財務大臣は記者団に対し、今回の会議を通じて国際協調を加速させ具体的な成果を取りまとめて、19日に開幕するG7広島サミットにつなげていきたいという考えを示しました。

この中で鈴木財務大臣は、会議で議論されるウクライナへの支援について、「これまでの財政支援の成果を確認しつつ、開発金融機関との連携強化やウクライナからの避難民の受け入れなど、周辺国支援の議論も行いたい」と述べました。

そのうえで、「周辺国支援として、ウクライナの難民受け入れや、日本企業の投資促進などのため、JBIC=国際協力銀行による10億ドル規模の資金動員を行うことを表明する」と述べ、ウクライナに対し、日本円で1300億円規模の支援を打ち出すことを明らかにしました。

また、鈴木大臣は、会議ではアメリカで相次いだ銀行破綻を踏まえた対応もテーマになるとして「SNSやインターネットバンキングの発達など、金融分野を取り巻く環境の変化を踏まえて、金融システムのさらなる強化に向けた議論を行っていきたい」と述べました。

そのうえで、鈴木大臣は「今回の会議では、G7の結束をより強固にして国際協調を加速させ、具体的な成果を取りまとめて広島のサミットにつなげていきたい」と述べ、19日に開幕するG7広島サミットに向けて議長国として議論をリードしたいという考えを示しました。