【動画】園遊会 天皇皇后両陛下 招待者と交わされたことばは

【動画】園遊会 天皇皇后両陛下 招待者と交わされたことばは
天皇皇后両陛下主催の園遊会が令和になって初めて、5年ぶりに開催されました。招待された人たちは、両陛下や皇族方と和やかなひとときを過ごしました。

両陛下が招待された人たちと交わされたことばを動画でたっぷりとお伝えします。

また昭和・平成の園遊会での、懐かしいあの人たちとの懇談の様子もご覧ください。
車いすテニス 国枝慎吾さん
園遊会に出席した車いすテニスの国枝慎吾さんは「天皇皇后両陛下が東京パラリンピックの自分のプレーを見ていただいたのだなというのがすごく伝わって、やってきたことが報われたような気がしました。両陛下は、テニスに精通されていて、テニスが大好きなんだと伝わりました。自分自身もやりきったことを伝えられたので、本当にいい一日になりました」と話していました。
卓球 伊藤美誠選手
卓球の伊藤美誠選手は、天皇皇后両陛下や皇族方との懇談について「本当に人柄が良くて、温かみを感じて、私はそんなに上品ではないんですけれど、上品にお話しすることができたかなと思いますし、心が温かい方とお話をすると私自身も心が潤うので、お話しすることができてよかったです」などと話していました。
スピードスケート 高木美帆選手
スピードスケートの高木美帆選手は、園遊会に出席するのは2回目で「天皇皇后両陛下は以前と変わらず優しい雰囲気をまとわれていて、緊張していた部分もありましたが、目の前にした時に優しい時間が流れ、気持ちが安らぐような思いを感じました」と振り返りました。

また、秋篠宮ご夫妻の次女の佳子さまとの会話について「北京オリンピックがコロナまっただ中での開催で、当時の様子や、私が多くの種目に出場したことに触れてくださりました。その中で成果を出したことを褒めていただいて、すごくうれしかったです」と話していました。
ノーベル化学賞受賞 吉野彰さん
吉野彰さんは、「私は園遊会は2回目で、1回目は10年以上前なんですけど、やはり天気がいい日にやりたかったですよね。リチウムイオン電池のお話をさせていただいたが、天皇陛下はよくご存じで、勉強なさっていたので、いろいろなお話をさせていただきました」と話していました。
歌舞伎俳優 片岡仁左衛門さん

昭和・平成の園遊会では

昭和28年に新たに開催されるようになった園遊会。

招待者とのさまざまなやりとりがありました。
フィギュアスケート 羽生結弦さん(平成30年春)
平成30年春の園遊会では、ピョンチャンオリンピックのフィギュアスケート男子シングルで、66年ぶりの連覇を果たした羽生結弦選手(当時)が招かれ、当時天皇だった上皇さまから「本当におめでとう。ずいぶん練習を重ねられたのでしょうね」と言葉をかけられました。

羽生選手は「けがをしてしまい直前はうまく練習できませんでしたが、その期間も学べることがたくさんあり、いい機会だったと思います」などとこたえていました。
将棋 羽生善治さん(平成30年春・平成7年秋)
また、将棋で史上初となる「永世七冠」を達成し、国民栄誉賞を受賞した羽生善治さんは、当時天皇だった上皇さまから「ひと試合するとずいぶん疲れるんですか」と尋ねられ、「2日間の試合ですと体重が少し減ったりする時はあります」と答えると、上皇さまは「健康に気をつけてね」と気遣われていました。

羽生さんは平成7年、25歳のときにも園遊会に招待されていました。
上皇さま「どうぞこれからも、体に気をつけて、よい成績を上げてください」
羽生さん「はい、どうもありがとうございます」
声優 加藤みどりさん(平成24年秋)
平成24年の秋の園遊会では、テレビアニメの「サザエさん」の声を長年担当してきた声優の加藤みどりさんが、当時天皇皇后だった上皇ご夫妻に「サザエでございます」と自己紹介しました。

加藤さんは「両陛下はアニメなどはご覧になりますか」と尋ね、上皇后さまが「少し」と答えられたことが、「意外だ」と反響を呼びました。
ミュージシャン YOSHIKIさん(平成12年春)
当時天皇だった上皇さまの即位十年を祝って、平成11年11月に皇居前広場で開かれた祝賀式典でピアノコンチェルトを演奏した、ミュージシャンのYOSHIKIさんに対して、天皇陛下が「良い曲を作ってくれてありがとう」と声をかけられますと、YOSHIKIさんは「とても光栄です。式典では、僕自身も感動しました。」と答えていました。
「きんさんぎんさん」(平成5年春)
平成5年の春の園遊会には、長寿の双子で国民的人気者だった「きんさんぎんさん」、成田きんさんと蟹江ぎんさんが招かれ、当時天皇だった上皇さまから「お二人の元気な姿を国民みんな大変喜んでいると思います」と言葉をかけられました。

このあと、きんさんは「どきどきした」と、また、ぎんさんは「神様、仏様のようでした」などと振り返っていました。
大相撲 千代の富士(平成2年春)
平成に入って初めて開かれた平成2年の春の園遊会では、千代の富士が、当時天皇だった上皇さまから「1000勝をあげられておめでとう」と言葉をかけられると、「おかげさまで。日頃の稽古を怠りなくやっております」と緊張した様子でこたえていました。

このあと千代の富士は報道陣から「今場所と比べてどちらが緊張したか」と尋ねられると、ようやく笑顔になり、「園遊会の方が緊張する」とこたえていました。
柔道 山下泰裕さん(昭和57年春)
昭和57年の春の園遊会での、昭和天皇と柔道の山下泰裕さんとのやりとりも、のちのちまで語られています。

昭和天皇が「柔道で一生懸命やっているようだがね。ずいぶん骨が折れますか」と山下さんの苦労をねぎらったところ、山下さんは「2年前に骨折したんですけども、今は体調も完全に良く、一生懸命がんばっております」と答え、会場は笑いに包まれました。