ソフトバンクグループ 昨年度決算 最終損益9701億円の赤字

ソフトバンクグループの昨年度1年間の決算は、最終的な損益が9701億円の赤字となりました。株式市況の低迷を受けて、傘下の投資ファンドの事業で損失が拡大し、最終赤字は2年連続となります。

ソフトバンクグループは11日、昨年度1年間のグループ全体の決算を発表し、最終的な損益が9701億円の赤字となりました。

業績への影響が大きい、傘下の投資ファンドの事業で5兆3223億円の投資損失を計上し、これまで積極的に投資を拡大させた新興企業への投資が株式市況の低迷を受けて、損失の拡大につながりました。

さらに、円安の影響として、7723億円の損失を計上しました。

その一方で、保有する中国のアリババグループの株式の一部を手放すなどして、およそ4兆8000億円の利益を計上したものの、業績全体の押し上げにはつながらず、最終赤字は2年連続となります。

投資ファンド事業で巨額の損失が続くなか、会社では大幅な事業の縮小を続けています。

ことし1月から3月までの3か月間でみると、事業の損失額は3155億円と、前の3か月間からおよそ半分に縮小しています。

ソフトバンクグループは、傘下にあるイギリスの半導体開発会社「Arm」について、アメリカでの株式上場を計画していて、上場によって得られる資金で財務基盤の強化を進める方針です。

後藤芳光CFO「金融システム不安は想定外 非常に不安定な1年間」

会見でソフトバンクグループの後藤芳光CFOは「ロシアや中国の問題など地政学的リスクは想定の範囲内だったが、金融システムの不安は想定外で、非常に不安定な1年間だった。今年度については守りを固める戦略だけでいいのか、守りと攻めを両立すべきか、多面的に検討しなければならない」と述べました。

その上で、財務の安全性を確保しながら、「生成AI」など成長分野への投資は行っていくとして、傘下の投資ファンド事業で一定程度の投資活動を再開させる方針を明らかにしました。