「弱虫ペダル」作者 渡辺航さん 自転車ヘルメット着用呼びかけ

11日から春の全国交通安全運動が始まりました。茨城県つくば市では、自転車競技が題材の人気漫画「弱虫ペダル」の作者、渡辺航さんが一日警察署長を務め、先月から努力義務となった自転車乗車中のヘルメットの着用などを呼びかけました。

つくば市内の公園で開かれたイベントには、警察官や市の職員などおよそ300人が参加しました。

イベントでは、自転車競技部の高校生の活躍を描いた、人気漫画「弱虫ペダル」の作者、渡辺航さんが一日警察署長を務め「僕もレースに出ますが、ヘルメットは転んだ時に衝撃を吸収して、体を守ってくれます。ヘルメットを被って、自転車をたくさん楽しんでほしい」とあいさつしました。

渡辺さんは、つくば市に拠点を置く自転車競技のチームの監督も務めていて11日は、メンバーも地元の小学生や警察官と一緒にヘルメットをつけて着用を呼びかけながら自転車で近くを走りました。

警察によりますと、茨城県内ではことし先月末までに自転車の交通事故で6人が死亡していて、いずれもヘルメットをつけていなかったということです。

つくば警察署の中山文雄署長は「ヘルメットは自分の命を守ることにつながるので、ぜひ着用してほしい」と話していました。