米バイデン大統領 G7広島サミット オンライン出席の可能性言及

アメリカのバイデン大統領は、来週行われるG7広島サミットについて「オンラインで出席しなければならなくなる可能性もある」と述べ、国内で続く債務上限の引き上げをめぐる野党側との協議次第では日本を訪問しない可能性にも言及しました。

アメリカでは、政府が借金できる上限をめぐって引き上げを求めるバイデン大統領と、引き上げには大規模な財政支出の削減が必要だとする野党・共和党のマッカーシー下院議長らによる協議が続いています。

バイデン大統領は10日、記者団に対し、来週行われるG7広島サミットについて「交渉の成り行き次第では現地に行かずにオンラインで出席しなければならなくなる可能性もある」と述べ日本を訪問しない可能性にも言及しました。

バイデン大統領は、前日の9日、協議の折り合いがつかなければG7広島サミットに出席しない可能性もあるかと聞かれて「可能性はあるが、そうはならないだろう」と述べていました。

協議がまとまらなければ来月1日にも債務の不履行に陥るおそれがあるとされていて、バイデン大統領はこの問題に最優先に取り組む姿勢を示しています。

松野官房長官「米政府から通告など一切受けていない」

松野官房長官は、午前の記者会見で「アメリカ政府から通告などは一切受けていない。G7広島サミットではアメリカとも緊密に連携し、広島と長崎に原爆が投下されてから77年間核兵器が使用されていない歴史をないがしろにすることは決して許されないとのメッセージを、被爆地 広島の地から力強く世界に発信したい」と述べました。