フリースクール「経済的理由で入会諦めた子どもがいた」58%

不登校の小中学生が全国で24万人となり過去最多を更新するなど、教育の機会の確保が課題となっています。そうしたなか、フリースクールを対象にしたアンケートで「経済的な理由で入会を諦めた子どもがいた」という答えが58%にのぼったことが、民間の調査で分かりました。

この調査は、全国のフリースクールなどでつくる組織が去年の6月から8月にかけて実施し、181の団体の運営者や通っている子ども、それに保護者などから回答を得ました。

運営者に、フリースクールの会費について聞いたところ、1月で3万円以下が69%で、このうち1万円以下のところも28%ありました。こうした会費など、経済的な理由で「入会を諦めた子どもがいる」という回答が58%にのぼり、「退会した子どもがいる」も41%でした。

保護者への調査では会費について「高いが負担するのは仕方ない」が34%、「できれば安くしてほしい」が25%と、合わせておよそ6割が「負担だ」と感じていました。

調査を行った「フリースクール全国ネットワーク」の江川和弥代表理事は、「すべての子どもに無償で教育を受ける権利があるのに、経済的な理由でその機会を提供できないのは非常に歯がゆい。フリースクールも財政的な基盤がないと教育を提供できない。国が支援してほしい」と話していました。