生活保護申請 過去2番目の増加率 2月は全国で1万9321件

ことし2月の生活保護の申請件数は全国で1万9321件と去年2月に比べて20%余り増え、増加率は比較できる2012年以降で2番目に大きくなりました。

厚生労働省によりますと、ことし2月に申請された生活保護の件数は全国で1万9321件で、去年2月に比べて3291件、率にして20.5%増えました。

増加率は、いまと同じ方法で調査が始まった2012年4月以降では、新型コロナで最初の緊急事態宣言が出され雇用情勢が悪化した2020年4月に次ぐ2番目の大きさです。

また、ことし2月に生活保護の受給を新たに始めたのは、1万7300世帯で、去年2月に比べて13.6%増えました。
生活保護を受給している世帯は全国で164万2915世帯となっています。
厚生労働省は「増加率が大きくなったのは、去年の同時期の申請件数が例年に比べて少なかったこともあるが、新型コロナウイルスの影響の長期化や、物価高を含めた経済情勢が要因だと見られる。生活に困っている人は引き続き、ためらわずに自治体の窓口に相談してほしい」としています。