羊の毛刈り ベテランの職人が講習会 北海道 士別

羊の飼育が盛んな北海道の士別市で、ベテランの毛刈り職人が牧場で働いている人などに羊の毛の刈り取り方を教える講習会が開かれました。

道内でも有数の羊の産地の士別市では、これから気温が上がるのを前に羊が体調を崩さないよう毛を刈り取る作業が行われています。

この作業に合わせて、牧場で働いている人などに羊の毛の刈り取り方を教える講習会が士別市の牧場で開かれました。

9日の講習会では、ベテランの毛刈り職人の大石隼さんが、4人の参加者を前に羊を抱え込むようにしながら体全体を覆う毛を専用のバリカンを使って手際よく刈り取っていきました。

大石さんの手本にならい参加者たちもバリカンを手に毛刈りを行い、大石さんは作業中に暴れる羊を傷つけないように、しっかりと羊を押さえ込むことが大切だと教えていました。

講習会に参加した士別市の牧場に勤務する20代の女性は「もっと上達したいと思い参加しました。学んだことを生かして牧場に貢献していきたいです」と話していました。

講師を務めた大石さんは「毛刈りは重労働ですが、羊飼いの負担が少しでも軽くなるように今後も継続して講習会を開いていきたいです」と話していました。