「大事な子どもたち守るために」震度6強 保育園で避難手順確認

5月5日の地震で最大震度6強の揺れを観測した石川県珠洲市では市内の保育園で保育士が避難誘導の手順などを確認しました。

珠洲市の「みさき保育園」はこれまでの地震で大きな被害は確認されていませんが、避難誘導の手順をこまめに確認しています。

9日は園長が園児と過ごしている保育士を一人ひとり訪ねて、震度3以上の地震が起きた際の対応について身の安全を確保してから部屋にいるすべての子どもたちをホールに移動させることや避難経路を確保することを呼びかけていました。
またそれぞれの部屋に避難経路を示す地図を貼って、災害が起きた時にすぐ行動に移せるように意識しているということです。
「みさき保育園」の新川智子園長は「自宅が被害にあった子どもや不安で泣き出す子もいます。大事な子どもたちを守るためにも職員が落ち着いて対応できるよう初動対応の確認を強化しています」と話していました。

珠洲市では9日朝も震度4を観測する地震が起きていて、息子を送りに来た40代の母親は「けさは緊急地震速報で目が覚め、子どもも『怖い』と言って抱きついてきました。揺れると机の下にもぐるようになりましたが、地震活動が早く落ち着いてほしい」と話していました。