2人以上世帯の消費支出 3月は前年比1.9%減 減少は2か月ぶり

3月の家計調査で、消費に使われた金額は、去年の同じ月より1.9%減少し、2か月ぶりに減少に転じました。

総務省が9日発表したことし3月の家計調査によりますと、2人以上の世帯が消費に使った金額は、物価の変動を除いた実質で去年の同じ月と比べて1.9%減少し、1世帯当たり31万2758円でした。

内訳では、宿泊費や旅行費用などを含む「教養娯楽」は、旅行に行く人が増えたことから、去年の同じ月より10.4%増加しました。

その一方で、「教育」は、物価の上昇や、塾や家庭教師に使う費用が減ったことなどから16.7%の減少に、「食料」は、外食が増えたことで自宅の食事での魚介類などの消費が減り、1.7%の減少となりました。

2か月ぶりに減少に転じたことについて、総務省は「今回の調査結果からは物価上昇による買い控えの動きは強くはあらわれていないが、今後の感染状況も含め、消費への影響を注視していきたい」としています。

また、昨年度1年間に2人以上の世帯が消費に使った金額は、前の年度と比べて0.7%増加し、月の平均で1世帯当たり29万3671円でした。

増加は2年連続となります。