G7広島サミット10日後に開幕 首脳間での討議テーマ 詰めの調整

G7広島サミットの開幕を10日後に控え、政府は首脳間で討議するテーマについてウクライナ情勢や中国、北朝鮮への対応に加え、核軍縮やコロナ後の世界経済などを取り上げる方向で詰めの調整を進めています。

岸田総理大臣は大型連休中、アフリカなどを歴訪したあと、就任後、初めて韓国を訪れてユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領と首脳会談を行い、8日に帰国しました。

帰国を前に岸田総理大臣はソウル市内で記者団に対し、G7広島サミットについて「ウクライナへの揺るぎない連帯を確認する機会にしたい。また、東アジア情勢を含めたインド太平洋の課題についても、しっかり議論する。サミットで、どのようなメッセージを発していくのかギリギリまで調整を続けていきたい」と述べました。

政府はサミットに向けて、首脳間で討議するテーマについて詰めの調整を進めていて、ウクライナ情勢や、中国、北朝鮮への対応、それに、核軍縮を主要な議題として扱う方針です。

また、コロナ後の世界経済や金融、それに気候変動対策のほか、具体的なルール作りが新たな課題となるAIを含めたデジタル化の推進なども取り上げることを検討しています。

一方、外務省は、サミットにあわせて各国首脳の配偶者が参加する行事を発表し、世界遺産の厳島神社がある宮島を訪れることや、広島風お好み焼きを味わってもらうことなどが計画されています。