株価 値下がり 円高の進行受けて輸出関連銘柄に売り注文

連休明けの8日の東京株式市場、円高の進行を受けて輸出関連の銘柄などに売り注文が出て、株価は値下がりしました。

▽日経平均株価の終値は、連休前の終値より208円7銭安い2万8949円88銭。
▽東証株価指数=トピックスは4.32下がって2071.21。
▽一日の出来高は11億8956万株でした。

連休明けの8日の東京株式市場、株価は下落しました。要因となったのが円高の進行です。

アメリカの中央銀行にあたるFRBが利上げの打ち止めを示唆したと市場が受け止めたことなどから、外国為替市場で円高ドル安が進んだ影響で、輸出関連の銘柄などに売り注文が広がりました。

また、アメリカで短期間に3つの銀行が破綻したことへの警戒感から、銀行株に売り注文が出たことも株価を押し下げました。

一方、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが8日から5類に移行したことを受けて、空運や陸運などの銘柄は買われ株価を下支えしました。

今週後半にかけて、企業の決算発表がピークを迎えます。

アメリカの景気後退と金融不安への警戒感がくすぶるなか、企業業績の先行きに市場の関心が集まっています。