台湾総統選 野党 民衆党候補に前台北市長の柯文哲氏

来年1月に投票が行われる台湾総統選挙に、野党の民衆党が前の台北市長で党トップの柯文哲氏を、公認候補として擁立することになりました。

民衆党は、台湾の議会にあたる立法院で与党の民進党と最大野党の国民党に次ぐ第3党で、去年12月まで台北市長を2期8年間務めた柯文哲氏は世論調査で20%台の支持を得ています。

柯氏は8日、台北の党本部で党の総統候補を決める予備選挙への立候補を届け出ました。

立候補の受け付けは、8日夕方締め切られましたが、柯氏のほかに届け出はなく、民衆党は来年1月13日に投票が行われる総統選挙に柯氏を公認候補として擁立することになりました。

政権交代を目指す国民党の中には、民衆党との選挙協力を模索する動きもありますが、柯氏は「われわれはどの党とも協力できるが、党の利益のためにポストを配分するつもりはない」と述べ、現時点では、みずから総統選挙に立候補する意向であることを強調しました。

民衆党は今月17日に柯氏の擁立を正式に決め、20日に柯氏が記者会見して政策などを詳しく説明する予定です。

来年の総統選挙には、政権の継続を目指す民進党が頼清徳副総統を擁立することをすでに決めています。