菊池雄星 無失点で5勝目「メジャーに来てからいちばんいい形」

大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星投手がパイレーツ戦に先発して7回途中までヒット4本、無失点に抑える好投で5勝目を挙げました。

菊池投手は今シーズン、安定したピッチングでここまで4連勝と好調で、7日、相手の本拠地ピッツバーグで行われたパイレーツ戦で今シーズン7試合目の先発マウンドに上がりました。

立ち上がりは、コントロールが安定せず先頭バッターにフォアボールを与えましたが、後続をいずれもフライに打ち取り2回以降は威力のあるストレートと変化球で相手バッターに的を絞らせませんでした。

4回には、痛烈な打球が左腕付近に当たりましたがそのあとも投げ続け、6回2アウト二塁三塁のピンチもしのぎ、5点リードの7回、1アウトからツーベースヒットを打たれたところで、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りました。

菊池投手は今シーズン最長となる6回と3分の1イニングを投げてヒット4本、無失点の好投でした。

与えたフォアボールは2つ、奪った三振は3つでした。

ブルージェイズが10対1で勝ち、菊池投手は負けなしの5連勝で防御率は3.35となりました。

菊池 3日ほど前からかぜ「体重も4キロくらい落ちた」

試合後、菊池投手は3日ほど前からかぜをひいていたことを明かし、「3日間、スムージーしか飲んでなくて体重も4キロくらい落ちたが、栄養士さんがイチゴ味のおいしいスムージーを作ってくれたので何とかできた。『3回までなんとか投げる』という目標を持ってマウンドに立ったが、スムーズにいけた」と話しました。

試合は雨で1時間40分ほど遅れて始まりましたが、菊池投手は「(午後)2時半くらいにあと40分で試合開始だと言われる前までは寝ていた。1年目だったらできないことだが、開き直りというか思いを詰め込みすぎても、という経験を何度かしてきたので」と話し、体調も考えて冷静に対処した様子でした。

今シーズンもっとも長い6回3分の1イニングまで投げたピッチングについては、「しっかりとバッターが嫌がるストレートを投げられた。5年間、中継ぎだったりいろいろな経験や学びをしたことが少しずつ形になっている。メジャーに来てからいちばんいい形で投げられている」と手応えを話し、4回に鋭いピッチャー返しの打球が当たった場面については「少し痛かったが、全然問題ない」と気にしませんでした。

アスレティックス 藤浪は3失点 チームは敗れる

アスレティックスの藤浪晋太郎投手は相手の本拠地、カンザスシティーで行われたロイヤルズ戦に1対2の7回から2人目でリリーフ登板しました。

この回は無失点で抑えましたが、続く8回に連続ヒットを許したあと、2点タイムリーツーベースを打たれ、1アウトを取ったところで交代しました。

このあと、残したランナーもホームにかえり藤浪投手は1回と3分の1イニングを投げてヒット4本、3失点で勝ち負けはつかず、防御率は13.94となりました。

チームは1対5で敗れました。