柔道 世界選手権 女子48キロ級 角田夏実が3連覇

柔道の世界選手権が7日、カタールで開幕し、女子48キロ級では角田夏実選手が決勝でフランスの選手に一本勝ちして金メダルを獲得し、大会3連覇を果たしました。一方、東京オリンピック、男子60キロ級の金メダリスト、高藤直寿選手は3位決定戦で敗れました。

7日にカタールのドーハで開幕した柔道の世界選手権は来年のパリオリンピックの代表選考にも関わる重要な大会で、初日は男子60キロ級と女子48キロ級の試合が行われました。

このうち女子48キロ級では世界ランキング2位の角田選手が初戦の2回戦から4試合連続で一本勝ちを収めて勝ち上がり、決勝では、世界1位につけているフランスのシリヌ・ブクリ選手と対戦しました。

角田選手は開始直後から抑え込みに入るなど主導権をつかみ、2分半すぎ、得意のともえ投げで一本を奪い、金メダルを獲得しました。

大会3連覇となった角田選手は「ほっとしている。ここで負けては自分をアピールできないので勝ちきることが大事だと思って挑んだ。結果に満足せず、次につなげていきたい」と話していました。

同じく女子48キロ級に出場した古賀若菜選手は準々決勝でブクリ選手に敗れましたが、敗者復活戦を勝ち上がって3位決定戦に回りました。そして決定戦では、フランスの選手に一本勝ちを収めて銅メダルを獲得しました。

男子60キロ級 高藤直寿はメダル獲得ならず

一方、東京オリンピックの金メダリストで、去年、世界選手権を制している男子60キロ級の高藤選手は準決勝でスペインの選手と対戦し、延長戦の末、一本を奪われて敗れました。

その後の3位決定戦では、韓国の選手と対戦し、延長戦に入ったあと、3つ目の指導を受けて反則負けを喫し、メダル獲得はなりませんでした。

高藤選手は「経験としてプラスにとらえていきたい。ゆっくり休んで考えてからパリオリンピックに向かいたい」と話していました。

今大会はウクライナへの侵攻のため国際大会への出場を許されていなかったロシアとベラルーシの選手が個人の中立選手として出場している一方、ウクライナの選手は出場していません。