大型連休最終日 Uターンラッシュで交通機関など一部混雑

新型コロナの感染対策が緩和される中で迎えた大型連休も最終日です。
ふるさとや行楽地などで過ごした人たちのUターンラッシュで交通機関や高速道路は一部で混雑しています。

JR各社によりますと、各新幹線は、連休最終日となる7日も上りの一部で混雑が続いています。

午後4時半現在、東海道新幹線は午後に東京駅に向かう「のぞみ」の一部の列車で自由席の乗車率が120%となりました。

また、東北新幹線では午後に東京駅に向かう一部の列車で自由席の乗車率が150%となったほか、上越新幹線でも140%となる列車がありました。

このあとも、各新幹線とも混雑が続く見通しです。

国内の空の便は、全日空や日本航空によりますと、東京や大阪に向かう便を中心に混雑が続いていて、一部の便で満席となっているということです。

一方、日本道路交通情報センターによりますと、各地の高速道路では日中に一部の区間で渋滞が発生しましたが、午後6時現在、激しい混雑は見られないということです。

東京駅 新幹線ホームでは

東京駅の新幹線ホームでは、大きなバッグやお土産の袋を持って、ふるさとや行楽地から家に帰る人の姿が目立ちました。

このうち、今月4日から千葉県内の父親の実家に帰省し、広島県の自宅に戻るという小学1年生の女の子は、「いとこに会って、おじいちゃんの部屋でお菓子を食べて遊んだのが楽しかったです」と話していました。

また、小学3年の娘を連れて先月30日から大阪の実家に帰省していた茨城県の40代の男性は、「連休はいろいろなところに行って楽しかったです。きょうは早く帰って寝て、明日からの仕事に備えます」と話していました。

羽田空港 東京や大阪に向かう便を中心に混雑

羽田空港の到着ロビーでは、大きなスーツケースやお土産を持った家族連れなどの姿が午前中から多く見られました。

東京から和歌山の実家に帰省していた27歳の男性は、「これまでは実家に帰ってもコロナで外出することができませんでしたが、今回は家族そろって外食しに出かけたり地元の友人と遊び行ったりして楽しく過ごすことができました」と話していました。

また、家族5人で沖縄を訪れたという8歳の男の子は、「きれいな海で泳いだりバーベキューをしたりして楽しかったです」と話していました。

男の子の46歳の父親は、「親子3世代で久しぶりに沖縄まで旅行しました。子どもたちも楽しんでいたのでまた行きたいです」と話していました。

東京から親子3人で徳島を訪れた40代の女性は、「大自然のなかで、ヨガを満喫しました。旅行中はマスクをしなくても大丈夫になったので、だんだんとコロナ前の状況に戻りつつあると感じました」と話していました。

航空各社によりますと、国内の空の便は東京や大阪に向かう便を中心に混雑が続いていて、一部の便では満席となっているということです。

福岡空港 7日午後にかけて混雑のピーク迎える見込み

福岡空港の国内線ターミナルビルでは、土産物などを手に搭乗口に向かう家族連れや手を振って見送る人の姿が多く見られました。

4歳の息子とともに札幌から北九州市に帰省していたという30代の女性は「子どもと両親と海や博物館に行きました。1年半ぶりにゆっくり過ごせてよかったです」と話していました。

東京に帰る娘と2人の孫を見送りに来たという60代の女性は「博多どんたく港まつりを見に行ったり、孫をアンパンマンミュージアムに連れて行ったりできました。冬休みまで会えないと思いますが、病気をせずに元気に小学校と幼稚園に通ってほしいです」と話していました。

埼玉県から自宅のある福岡県苅田町に帰っていたという60代の女性は「子ども3人の家族が全員集まって、みんなで食事ができました。3年間以上会っていなかったので、孫たちが大きくなってびっくりしましたし、うれしかったです」と話していました。

福岡空港を出発する便は、7日午後にかけて混雑のピークを迎える見込みで、航空各社は、荷物の預け入れや保安検査にふだんより時間がかかるため早めに空港に来るなど時間に余裕を持った利用を呼びかけています。

成田空港 海外で過ごした人たちの帰国ピーク迎える

成田空港では、7日、大型連休を海外で過ごした人たちの帰国がピークを迎え、空港の到着ロビーは午前中から混み合っています。

成田空港では7日、およそ3万5000人が海外から入国する見込みで、国際線の到着ロビーは午前中からスーツケースを持った家族連れなどで混み合っています。

成田空港会社によりますと、先月28日から7日までの10日間に成田空港から出入国する人は56万5000人余りと推計され去年の同じ時期の5.7倍になる見込みだということです。

会社の同僚とベトナムに旅行に行き帰国した30歳の女性は、「海外旅行は久しぶりで、食べ物が最高においしく、海もきれいで元気が出ました。入国の際の手続きも不自由がなく、やっと普通の生活が戻ってきた感じがします」と話していました。

大学時代の友人とタイに旅行に行き帰国した24歳の会社員の男性は、「大学生の時は海外に行けず、友人とずっと約束していた初めての海外旅行でした。日本と違う文化に触れ、現地の人と英語で交流できて、おもしろかったです」と話していました。

家族でフィリピンのセブ島に滞在してきた44歳の男性は「家族サービスもしながらゆっくりと過ごせて、充実した気持ちです。成田空港に着いてから30分くらいで入国できました。去年の夏と比べると半分以下ほどの時間に短縮されストレスがなくなりました」と話していました。